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プラスαの手数でGTスーパーチャージャーを覚醒!
空力パッケージとの相乗効果で抜群の扱いやすさ
HKS製GT2スーパーチャージャープロキットをいち早く導入し、パワーチューニングを進めてきた“オリジナルランデュース”のGR86。今回紹介するのはその最新スペックだ。
キットのポン付けで約300psを発生していたエンジンは、スーパーチャージャー本体のリストリクター撤去やインジェクターの大容量化、F-CON iSでのリセッティングによって370ps&41kgmへと進化を遂げている。
また、インタークーラーは現状キット付属のものを使っているが、さらなる高出力化に対応するべく容量アップを検討しているそうだ。
このパワーを生かす空力ボディは、バリスのワイドボディキットで構築。このキットは、サーキットでのタイムアタックに必要不可欠な295幅のタイヤと11.0Jのホイールを履きこなすことを絶対条件としたものだ。そのため、ワイドフェンダーの拡幅はフロント片側85mm&リヤ片側70mmと強烈な設定となっている。各部に設けられたバトルムード満点のアウトレットダクトもポイントだ。
足回りは、HKSのハイパーマックスRを軸にセットアップ。295サイズのA052を与えたワイドボディということで、スプリングレートはフロント14kg/mm、リヤ12kg/mmまでアップしてテストを行なっている。
ホイールはアドバンレーシングTC-4。タイヤはアドバンA052を前後ともに295/30−18サイズでセット。ブレーキは前後ともランデュースのオリジナルキット(F6ポット+365mmローター R4ポット+355mmローター)で容量アップ済みだ。
このチューンドを富士スピードウェイで走らせた菊池靖選手は「空力が凄まじく効くクルマって印象。安定感がハンパじゃないんだ。だからこそ、サーキットではもっと馬力が欲しくなる。ダウンフォース量に見合ったパワーが備われば、相当なタイムを出せると思う」と評価。
ベストタイムは1分54秒6。さらなるチューニングの余地を残した状態でも、圧倒的な速さを見せつけたわけだ。なお、今後はノーマルエンジンの耐久性を検証しつつ、450ps付近までドーピングさせていく予定とのことなので、GR86&BRZオーナーはその動向に注目していただきたい。
●取材協力:オリジナルランデュース 岡山県倉敷市三田118-1 TEL:086-464-0606
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