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純正比183馬力アップを達成したアルテッツァジータ
スーパーチャージャーとNOSのハイブリッド過給!
このアルテッツァジータ(JCE10)は街乗りメインということもあり、オーナーは低回転域からのスムーズな加速を求めてスーパーチャージャーの装着を岩手県のチューニングショップ“ステイ”に相談。そこで代表の工藤さんは「それなら遠心式が一番!」と、HKSが展開するVQ35DE用GTスーパーチャージャーキットの加工流用に着手した。
現在もHKSには2JZ-GE用キットの設定はないが、アルミブラケットをワンオフ製作した他、キット構成パーツの9割に加工を加えてインストール。VQ35DEと2JZ-GEではプーリーベルトの幅が異なるという厄介な問題にも直面したが、ワンオフのクランクプーリーを製作することで解決している。
ちなみにスーパーチャージャーのプーリー比は1.6で、レブリミットの7000rpm時にインペラーは約11万rpmまで上昇。最大ブースト圧はリリーフバルブで0.7キロに制御されている。
インタークーラーはZ33用キット付属のものをパイピング加工して取り付け。トラクションオイルクーラーは、ATFクーラーとのセットでバンパー内に収められている。なお、黒く塗装してあるのは、オーナーが地味めのルックスが好みだからとか。
また、このジータは元々NOSを装着していたこともあり、オーナーの希望でGTS7040スーパーチャージャーと組み合わせることに。このNOSはシングルノズルのウエットショットで、50ps以上のエクストラパワーを手にする事が可能なシステムだ。
噴射制御はテクニカルショップアンフィニのNCSで行っており、アクセル開度90%以上、エンジン回転数3000〜6500rpm、車速10km/h以上という条件が設けられている。基本的に、サーキット走行時のみ使用するドーピングアイテムだ。
エンジンマネージメントはF-CON Vプロが担う。インテークパイプには純正エアフロが埋め込まれているが、これはデータ取り用で、制御はDジェトロ式に変更済みだ。燃料系はサードの550ccインジェクターと265L/hポンプを使う。
こうしたチューニングの結果、最大ブースト圧0.7キロ時に320ps/39.2kgmもの出力を獲得。NOS噴射時はさらに87.2ps/15.8kgmを上乗せし、407ps/54.9kgmに到達する。
スポーツカー顔負けの加速性能を有するチューンドでありながら、ドライブ時でもギクシャクしない快適な乗り味に、オーナーも大満足しているそうだ。
●取材協力:ステイ自動車整備センター 岩手県八幡平市大更第2地割266-3 TEL:0195-76-4044
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