目次
外装にはビートらしさ皆無の高クオリティ!
カスタムメイクの巨匠が監修したボディワークが美しすぎる!
この「HORD PP40」と名付けられたこの車両は、日本工科大学校の学生達が製作したホンダのビート(PP1)ベースのカスタムカーだ。
発想の原点となったのは、カプチーノを元にコブラ風スタイルを構築したレプリカモデル「ベビーコブラ」。そのため、カプチーノと同じく平成のABCトリオと親しまれた車両を使うことが決まったのだが、AZ-1は価格高騰が進み不適格。そこで、比較的リーズナブルだったビートをチョイスし「ビートと同じMR駆動のアメ車と言えば…」と思いついたのが、フォードGT40だったという。
完成度はかなり高く、作業の監修役を担当したカスタムビルダーの匠であるアートレーシングの村手さんに「隣に本物が来たとしても、普通の人は分からないレベルじゃないかな」と言わせるほどだ。
外装はアルミ板とFRPを駆使して造形されており、GT40と同じ車幅までワイド化。ルーフ〜Aピラーも完全に作り直されている。
鈑金に関わる授業の一環として製作されているため、エンジンやドライブトレインといった機関系はノーマルをキープ。室内も再構築されているが、メーター周りでビートの面影を感じることができる。
ホイール&タイヤはGT40を彷彿とさせる極太サイズを装着。ホイールはワークエクイップ40(F10J×15-44 R11J×15-31)、タイヤはナンカンのクロススポーツSP-9(F235/60-15 R295/60-15)を組み合わせる。
フォードGT40レプリカ仕様という発想の面白さに注目が集まりがちだが、よく観察してみると、細部フィニッシュまで徹底的に拘ってメイキングされたことが分かる。学生達の想像力と技術力の高さには、ただただ感服だ。
TEXT&PHOTO:山本大介
●取材協力:日本工科大学校 兵庫県姫路市兼田383−22
【関連リンク】
日本工科大学校
https://www.seigaku.ac.jp/