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格上を追い回せる330馬力ターボ仕様のパルサーVZ-R!
VVL+ターボの2段階加速が魅力的すぎる
1.6Lで175psを発生する可変バルタイ付きのSR16VE。このシビックにも負けない高性能エンジンを積んでいたJN15型パルサーVZ-Rにターボを搭載し、さらなるパワーアップを狙ったのがマイナー車チューンにめっぽう強いピットロードMだ。
ピットロードMによると、VVL機構は5500rpmくらいで切り替わり、高回転での伸びに特徴のあるエンジンだという。そこで「タービンを追加することによって、VVLの特性を活かした2段階ターボみたいなフィーリングを作ることができれば」と、ターボ化に着手したそうだ。
チョイスしたタービンはトラストのT517Z。ウォーターラインをあえて接続しないことでタービンの熱をエンジンに戻さないようにし、水温が異常に上昇するのを防いでいる。また、エンジン内部は純正ピストン加工と1.2mmガスケットの併用で、圧縮比を13.5から9.5までダウン。ノーマル状態ではブースト0.6~0.8キロが限界だったが、ローコンプ化によって1.5キロのハイブーストをかけることが可能になった。
熱量の増加を想定した冷却対策も抜かりがない。運転席側の開口部にはオイルクーラーを、そしてバンパーのメイン開口部には限界ギリギリの位置に大型インタークーラーとアルミ3層ラジエターをセットする。ともにピットロードMのオリジナル品だ。
制御はF-CON Vプロが担当。燃調や点火時期の変更と同時にVVLの切り替わりポイントも適正化し、どこから踏んでもスムーズな加速が楽しめるように、タウンユースを強く意識したセットアップを施している。
室内は、鋭い加速に対応するためオートメーターのタコメーターをダッシュボード上にマウント。Aピラーには電圧、ブースト圧、燃圧の各メーター、グローブボックスにも油温、水温、油圧、排気温度の各メーターをインストールする。
足回りは、ピットロードMオリジナルのM-SPL車高調ストリートタイプをセット。バネレートはフロント8kg/mm、リヤ6kg/mmだ。ブレーキはスリットローター+強化パッドの組み合わせとなる。
エアロパーツは、フロントがオーテックバンパー加工、サイドステップはオリジナル、リヤバンパーは純正加工となる。カーボンボンネットはピットロードM製の逸品だ。足元を飾るホイールは17インチのGgamesの77W、タイヤにはグッドイヤーのレヴスペックRS-02(215/40-17)をセットしている。
こうして完成したチューンドは最大ブースト1.5キロ時に330psものパワーを発生。休日のドライブを中心にこのJN15ターボを満喫しているオーナーによると、NA時代よりもトルクが増えたぶんだけ乗りやすくなり、高速道路での追い越しも楽になったそうだ。
また、パワーフィールもピットロードMの狙い通り、2段階でパワーが盛り上がるような味付けを実現。トルクフルで扱いやすい日常性を確保しつつ、本気で踏み切れば格上も撃墜できるほどの戦闘力を秘めたパルサーVZ-R、魅力的すぎる!
●取材協力:ピットロードM 兵庫県姫路市安富町安志912 TEL:0790-66-3359
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