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タイヤ削りの常識を覆す高機能さ！
タイムアタッカーが開発したニッチすぎる専用機器が誕生
新品タイヤの皮剥きや、一度使用したタイヤのトレッド面をフレッシュな状態に戻す目的で行われるタイヤの“削り”作業。基本的には、タイムアタックに命を懸ける層以外には無縁な“超マニアック作業”ではあるが、これを効率的に行えるタイヤ削り専用マシン「削丸Kezmaru」というニッチすぎるアイテムが、Attack筑波2024にて展示された。
開発したのは、自身も現役で筑波サーキットに挑む鈴木さん（S2000乗り）の営む“金鈴精工”。一般的に、手作業でタイヤを削る場合は摩擦熱が発生し、タイヤのコンパウンドが変性してしまう。しかし、この製品は刃物で薄く削いでいくため、その心配は不要。削る量も0.1mm単位で調整できるため、最低限の削り量で、タイヤをリフレッシュできる。削る時間も手作業と比べて非常に短く済むのもポイントだ。
削る角度を、1度単位で細かく調整できるのも見どころ。タイヤショルダー部分の形状を積極的に変えてタイヤの接地面積を増やしたり、ショルダー部分が路面に引っかかりやすくしたり…と、サスセッティングや走り方に合わせてタイヤの形状を細かく変更することが可能なのである。
使用できるタイヤサイズは外径500mm〜730mmで、幅は325サイズまで。価格は363万円となる。なお、替え刃に関してはマキタ製やHiKOKI製といった大手メーカーと共通の刃を使用しているため、消耗品に関しても不安はない。
価格は非常に高額と言わざるを得ないが、すでに複数のタイヤショップがこの製品を導入し、タイヤ削りをサービスとして展開していたりする。1/1000秒に拘るタイムアタッカーは、仲間たちと一緒に導入してみてはいかがだろうか。
●問い合わせ：金鈴精工 東京都青梅市⾧淵7-52 TEL：0428-24-2205
【関連リンク】
削丸Kezmaru特設サイト
https://www.kanesuzu.co.jp/kezmaru/