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フェンダーアーチを切り上げてハブも内側に移設
エクステリアはスムージングしてスッキリとした印象に!
低さをとことん追求したMR-S(ZZW30)の登場だ。エクステリアに派手なエアロパーツは装着せず、純粋にローダウンだけで勝負しているのがポイントで、サイドマーカーやアンテナ、ウォッシャーノズルなどの突起物はスムージングして、凹凸を無くしていたりもする。
チョイスしたホイールは、個性的なiフォースのFD-11SMというモデル。iフォースはメイド・イン・ジャパンのホイールブランドで、US鍛造をイメージしたデザイナーズ系ながら、高品質な国産の鍛造3ピースモデルを展開しているメーカーだ。設定されるリム幅も豊富で、リバースタイプを選択することも可能だ。
選択したサイズは、フロント9J+12のリヤ10J+5。通常ならフェンダー内に納めることすら不可能なサイズだが、このMR-Sはローダウン値をあらかじめ設定した上で、フェンダーアーチを切り落としてアーチ位置を上方に20mmほど移設。いわゆるアーチ上げを敢行している。
タイヤサイズは、フロント195/40-17でリヤは225/35-17。ホイールのリム幅に対してかなり小さいサイズだが、引っ張り状態で組むことで、少しでもタイヤハウス内に逃げを作っているのだ。
足回りは、シャコタン御用達の326パワーのチャクリキダンパーを軸に構築。アッパーマウントのセンターが内側に寄せられているが、これはネガティブキャンバーを付けるためではなく、ロアアームの短縮加工と合わせてホイールを固定するハブを内側にオフセットさせるための策。
これにより、リム幅のあるホイールをインストールさせているのだ。スプリングレートは前後16kg/mmと、ストロークを規制するためにかなりハードな設定となる。
フロントバンパーはエルクリエイション製をベースに大幅リメイク。3つある開口部をシングル仕様に変更した上で、サイドマーカーも廃止。飾り気のない自然体のスタイルを狙っているのだ。
MR-Sの特徴でもあるサイドエアインテークは、ガーニッシュを加工してフィンを撤去。シンプルなデザインに作り替えている。
この信じられないほどのロースタイルは、驚くほどの手間と労力をかけて構築しているわけだが、それを一切感じさせないスマートな仕上げは、流石としか言いようがない。
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