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5点式までが“バー”、6点式以上が“ケージ”だ!
乗員保護&ボディ剛性アップに欠かせないパーツの真実
意外と知られていないロールバーとロールケージの違い&点数の数え方について解説していこう。これに関してはイラストを見れば一発で分かると思うが、まずは点数の数え方から。
4点式と6点式はフロアに設置しているバーの本数が点数となる。その点数が基本となって、あとは追加されたバーの本数を足し算していく。つまり、4点式に斜傾バーが加われば5点式となり、6点式にセンターバーが加われば7点式という具合だ。
次にロールバーとロールケージの違いについてだ。まずロールバーというのは3点式〜5点式、つまりドライバーの後側、Bピラー以降の部分(大抵はストラットタワーとBピラー真下のフロア)をバー繋ぐタイプを指す。そして、ロールケージはドライバーの前側まで、Aピラー部分までバーで囲う6点式以上のタイプを指す。単純にロールケージの『ケージ』は『囲い』という意味だから、室内をバーで囲ってしまうのがロールケージというわけだ。
4点式ロールバー
Bピラーに沿うメインバーとリヤタイヤハウスに向かうリヤバーからなるタイプ。ある意味、これがロールバーの基本型でもある。
5点式ロールバー
4点式に斜傾バーが加わったタイプで、4点式に比べて乗員保護性能&剛性は大きく向上するが、2名乗車への構造変更申請が必要となる。
6点式ロールケージ
4点式にフロントバーを追加したタイプ。これにより室内にケージを形成することができる。リヤバーの形状次第では乗車定員の変更は必要ない。
7点式ロールケージ
6点式に斜傾バーが加わったタイプで、チューンドカーにもっともポピュラーなタイプといえる。2名乗車への構造変更申請が必要となる。
8点式ロールケージ
7点式にリヤセンターバーが加わったタイプ。車両によってはメインバーを左右で連結するメインセンターバーを組むこともある。
9点式ロールケージ
7点式にサイドサポートバーを左右に追加したタイプ。横方向の剛性アップはもちろん側面衝突にも強くなる。
なお、ロールケージ点数の数え方についてはメーカーによって異なる見解が生じる場合もあるが、世界的にはこの呼び分けが一般的だ。ロールケージ&バーは乗員保護およびボディ剛性アップに欠かせないパーツのひとつ。本気で走りを極めたい人は、これを参考に点数を選んでいただきたい。