「雨さんの湾岸攻略RX-7、登場!」超高速スラロームを重要視したセットアップ

雨さんが考えるストリートFD3Sの理想型

トルクフルなエンジンと高剛性&軽量ボディが自慢

名将“RE雨宮”が手掛けるFD3Sコンプリート『過給圧上昇7』シリーズ。ノーマル系タービンを軸にしたマシンメイクが特徴のモデルだが、ここで紹介するのは、雨さんが自分自身の愛車として作り上げた1台だ。

最高速や湾岸のイメージが強い雨さんだが、実はかねてから「本気のバトルだったら280km/h出れば十分。それよりも、どんな状況からも加速できるトルクバンドに広さに、高速スラロームを余裕でこなすハンドリングという組み合わせの方が武器になる」と言い続けきたのだ。

そんな雨さんの理論を形にした超実戦型セブンに搭載されるエンジンは、純正ポートのまま丁寧に段付き修正を行い、各部のクリアランスなどにも拘ったRE雨宮の精密オーバーホールが施される。

アペックスシールには、イアンネッティのセラミック製1ピースをインストール。これは、スーパーGTマシンにも使っていた逸品で、耐ブースト性能は抜群だがコスト面まで含めて考えると、ストリートスペックには贅沢すぎるチョイスだ。

タービンは、テスト的に純正形状のGCG製ハイフローを常時ツインターボ仕様でセットアップ。合わせて燃料系も850ccインジェクターにニスモ強化ポンプ、サードレギュレーターで強化済みだ。これによりピークパワーは417ps&48.9kgmに達している。

エンジンマネージメントは、アペックスのパワーFCが担当。単体でブースト制御も行えるが、より理想的なパワー特性を求めてHKSのEVC6で回転数ごとにきめ細かなブーストコントロールを敢行している。

また、過給圧上昇7シリーズらしく、ベースとなるシャシーはフルストリップ状態から贅肉を削ぎ落としながらスポット増し&バー補強で剛性アップ。快適装備などもフルに装備していながら、車重は1100kg台前半まで絞り込まれているのだから恐れ入る。

足回りはオリジナル車高調を軸にセットアップ。アーム類はサスペンションに入力される負荷に対して、リニアに足を動かすことを目的にフルピロ化している。

ホイールは18インチのエンケイPF07(F9.5J R10.5J)で、タイヤにはアドバンネオバAD08R(265/35-18)をセット。ブレーキは、フロントにストップテック製キャリパー+345mmローターを投入する。

エクステリアはRE雨宮のオリジナル製品でフル武装。AD-GTキットでワイドトレッド化した上で、フロントはADフェイシャーN1、カナードPRO、アンダースウィープ、NEWスリークライト、AD HOOD9、スーパードアミラーという組み合わせ。

一方のリヤは、スーパーグレッディ3リヤバンパー(ノーマルゲート仕様)、ディフューザーPRO、ハイマウントGTウイングという構成だ。

百戦錬磨の雨さんをして『完璧だよ』という仕上がりの過給圧上昇7。エンジンはどこからもパワーが立ち上がるフレキシブルさを持ち、ハンドリングの切れ味はまさに絶品。スペック表には現れない超実践的な仕上がりは、RE雨宮が考えるストリート仕様の理想系だ。

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●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007

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