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4A-G改T518Zターボ仕様で362馬力を発揮!
パワードリフトも自由自在のパワーフィール
ハチロクチューンを得意とするテックアートが、“中速域での大トルク”をキーワードに製作したターボ仕様の登場だ。
心臓部はAE92の4A-GZ純正ピストンを組み込んで圧縮比をダウン。そこにHKSの264度カムおよびT518Zタービンをセット。エンジン本体は強度アップのためにJUN製コンロッドを装着する程度だ。それでも最高出力は362ps/40.6kgmというからハンパではない。
1600ccのままで、中速トルクを高めながらピークパワーも引き出すとなると、T518Zタービンがベストサイズというのがテックアート鎌田さんの見解。より中間域を太くしたということであれば、T517Zもアリとのことだ。制御はサブコンでも可能だが、より綿密な制御を行いたいという理由からパワーFCを使用する。
インタークーラーはブリッツのEP91用キットを加工して流用。その他、オイルクーラーはトラストの16段、ラジエターはテックアートオリジナルをチョイス。これでエアコンも快適に稼働し、街乗りでも水温&油温ともに問題なしだ。
足回りは、テックアートオリジナルダンパーにスウィフトスプリング(FR9kg/mm)という組み合わせ。リヤサスはリジッド式でキャンバー角を調整できないため、フロントに大きくネガティブキャンバーを付けて、各部のセッティングを煮つめている。LSDはTRD製だ。
スタビは前後TRDの強化を奢り、ブッシュ類はストリートでの利便性を考えてピロではなくテックアートのウレタンを投入。ブレーキはフロントがHCR32キャリパー&ナギサオートローター、リヤがテックアートのビッグサイズローターだ。
純正メーターを廃し、水温&油温、タコメーターといった各種追加メーターをインストール。MSDやブーストコントローラーなどもダッシュボードに埋め込むことで、シンプルかつ機能的なインテリアに仕上げている。
ホイールは15インチのワークエクイップ03(FR8.5J−6)で、タイヤはグッドイヤーRSスポーツ(195/50-15)。純正に近い形状にしたというオーバーフェンダーは、テックアートオリジナルだ。
「エアコン付きだし、運転に気を使わなくて済むようにエンジン自体には余裕を持たせてあります。シチュエーションを問わず、オールマイティに楽しめますよ」とはテックアートの鎌田さん。まさにユーザーが求める、今時の快適チューンドをカタチにした1台だ。
●取材協力:テックアート 埼玉県八潮市浮塚54-1 TEL:048-994-2081
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