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セダンとクーペとの価格差は200万円以上!
第二世代GT-Rの中古車相場が右肩上がりの上昇を続ける中、それに引っ張られる形で高騰している車種がある。R34型のFRスカイラインだ。
「物件次第ですが、セダンとの差額は200〜300万円はありますね」とは、ER34スカイライン専門店の“シャフトオートサービス”澁谷さん。海外需要の多いターボの5速MTモデルは、500万円は下らないというから驚きである。
そこで今回は、今こそ注目すべきER34型セダンモデルのバイヤーズガイドを、シャフトオートサービス澁谷さん監修のもと、お送りしたい。
チェック1:2024年現在の中古相場
一時期はドリフトシーンを中心に4ドア人気が爆発していたが、ここ数年はクーペの相場が急上昇。海外からの引き合いが急増したことが大きな原因だ。その差額は、200〜300万円にも達しているというから恐れ入る。
セダンモデルも決してリーズナブルではないが、中古車相場は200〜400万円と、まだ現実的と思える価格帯に留まっている。ちなみに、RB25DE搭載のNAモデルなら5速MT車でも150万円前後~で入手が可能。4ドアならまだ間に合うというわけだ。
チェック2:前期/後期の違い
タービンの仕様が異なるなど若干の違いがあるが、気にするほどの大きな差はない。後期モデルは極端に玉数が少ないため、拘りすぎると選択肢が狭まる。逆にバブル時代の名残ではないが、前期は断熱材が多いなどしっかり作られている部分もある。また、後期純正バンパーは不人気で交換する人も多いとか。中古車の価格差もほぼないそうだ。
ちなみに、前期の持病と言えるのが経年劣化による内装パネルの加水分解(ベタつき)。とはいえ、後期用パネルがまだ入手できるので交換すればOKだ。
チェック3:MT/ATについて
5速MT車と4速AT車の中古車相場の差額は約100万円と、それなりに大きい。そのため、乱暴に扱われていないAT車をベースに、5速MTへと載せ換えるというのも手だ。実際に、中古車市場にはAT改MT仕様も多く流通している。
ただし、NA車用や他車種用を流用するなど、いい加減に作られた個体もあるので注意したい。なお、シャフトオートサービスでのAT→MT換装は部品代(新品ミッション使用)&工賃込みで約80万円の設定だ。
チェック4:人気のボディカラー
一般的に、中古車はホワイトやブラックが人気でシルバーが不人気という傾向だが、ER34には当てはまらない。シルバーの人気は意外なほど高く、ピンポイントで探しているユーザーも多いそうだ。ボディカラーのよる差額はほぼないが、ベイサイドブルーメタリックだけは例外。プラス50万円ほどの価値があるという。
チェック5:購入時の確認ポイント
必ずチェックしておきたいのがボディの腐食。ストラットタワー周辺やトランクパネルに錆が発生していないかを確認しておきたい。
その他、ドアロックアクチュエーターやパワーウインドウモーター、エアコンなど、何かしらのトラブルを抱えている個体が多いため、車両価格だけで飛びつくと“落とし穴”に落ちる可能性もあるので注意したい。シャフトオートサービスは、基本的に全て動くようにメンテナンスした上で販売しているので安心だ。
チェック6:専門店の仕上げ済み車両という選択肢
シャフトオートサービスが扱うコンプリートモデルは、程度の良いAT車をベースにすることが多く、純正5速MTへのスワップや足回りのリフレッシュ(新品のブリッツZZ-Rダンパー装備)を敢行してからの販売となる。ただし、そうして仕上げられた車両はすぐに売れてしまうのが現状とのこと。興味のある方は、シャフトオートサービスのホームページをチェックしていただきたい。
●問い合わせ:シャフトオートサービス 東京都八王子市鑓水2129-1 TEL:042-677-3915
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シャフトオートサービス
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