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“大排気量キラー”を狙えるロータリーハチロクの可能性
4A-Gターボから13Bロータリー仕様へ!
オリジンのフルエアロとブルーのボディが美しいこのAE86は、心臓部に13Bロータリーエンジンを移植したドリフト仕様だ。
元々は4A-G改ボルトオンターボ仕様で乗っていたが、8年間でエンジンを10回もブローさせるなどトラブルが多かったこともあり、ロータリーエンジンへの換装を決めたという。
搭載した13BはFC3Sの13B-Tで、ターボネティック製タービンを組んでブースト0.9キロ時に350psを発揮するファインスペックだ。なお、ロータリーエンジンの搭載にあたっては、4A-Gと吸排気の取り回しが逆なのでそれなりに苦労があったそう。また、シフト位置を基準にエンジンを換装したこともあり、若干フロントヘビー気味というのも気になるところ。
ロータリーは発熱量が多いため、FD3S用の純正オイルクーラーをツイン装着し、さらに電動ファンやウォータースプレーなどでヒート対策を徹底。インタークーラーはバンパー開口部にコアを寄せるように前置き化している。
ホイールは15インチのボルクレーシングTE37で、タイヤにはプロクセスR1Rをチョイス。その奥に確認できるブレーキキャリパーはFC3Sからの流用だ。
室内はドンガラ仕様で快適装備は一切なし。オートメーターなどにより愛車のコンディション管理をキッチリ行う。
シートはドライバーズ&ナビ共にフルバケが導入されているが、助手席側には軽量化も考えてインターゲットのカーボンフルバケをインストールしている。
その他、エアロミラーやクリア化されたヘッドライトなど、古さを払拭するカスタムも実行している。
AE86のライトウェイトボディと軽量ロータリーエンジンの組み合わせは悪いわけがなく、軽さを活かしたハイスピードドリフトで大排気量ターボ勢をも追い詰めることが可能。前後の重量配分さえ最適化できれば、敵なしの戦闘力を手に入れられそうだ。