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ソレ・タコ・デュアルの現代版チューン!?
可変バルタイ付きのRB25DEベースでハイコンプ&6スロ化!
数あるR31型スカイラインの中でも、チューニングベースとしては非常に珍しい4ドアハードトップのGTパサージュの登場だ。
この7代目スカイラインは、RB系エンジンを初搭載したモデルなのだが、取材車両はR34型の可変バルタイ付きNEOストレート6(RB25DE)へとスイッチ。内部にオーバーサイズピストンや1.2mmメタルガスケットを投入して圧縮比11.5:1程度まで高めた上、RB26DETT用の6連スロットルを流用してスポーツインジェクションを構築している。
ちなみに、RB26DETT用スロットルは、TSファクトリーオリジナルの6スロアダプターを使ってインストール。装着にあたってはウォーターラインの加工が必要となるが、TSファクトリーのアダプター購入時にはその加工も同時に行ってくれる。
ファンネル化によりクラッチマスターのスペースが取れなくなってしまったため、小型でタンク移設も可能なホンダ用のマスターシリンダーを流用。細かな部分までアイディアとノウハウが投入されているのだ。
ラジエターはR31ハウスのオリジナルを装備。純正部品も手に入りにくくなってきているが、専門店が存在するので部品情報を入手しやすいのもR31スカイラインの良いところだ。
排気チューンも独特。EXマニを加工した6-2仕様とし、50φのフルデュアルでフロントからエンドまでレイアウトしているのだ。ソレ・タコ・デュアルに近い感覚で、しかもメカニカルトラブルを起こしにくいRB25DEのNAメカチューンは、旧車へのスワップにも最適な選択となっている。
足回りはJICの車高調を使って限界までローダウン。タイヤとフェンダーのバランスまで考えた旧車らしいセッティングになっている。ホイールは極太でマイナスオフセットのインパル(F8.0J/15-7 R9.0J/15-20)で、エクステリアメイクは当時のチューニングカーらしさに拘っている。
ヘッドライトはHID化され、夜間走行の視界も快適。カットレンズ越しのHIDビームには、新しさと懐かしさが混在する。
インテリアメイクも旧車感が満載。リヤウインドウ越しに確認できるカロッツェアリの置き型スピーカーとパトランプはご愛嬌だ。
懐かしさと先進性が混在するR31のGTパサージュ、魅力に溢れたネオ旧車チューンドだ。
●取材協力:T.Sファクトリー 栃木県日光市板橋2334-1 TEL:0288-27-1049
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T.Sファクトリー
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