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6年もの年月をかけて快速仕様を構築
筑波サーキット1分2秒台は伊達じゃない!
ZC33Sの走りを引き出すべく、オリジナルパーツによるチューニングを突き進める三重県の“ガレージフラックス”。その実力はハンパではなく、同社のワークスカーは筑波サーキットで1分02秒728というタイムを叩き出すまでに成長している。
注目のエンジンは、エイリアンテックのAT-36BBタービンに現車合わせECUを組み合わせた210ps仕様だ。吸気系はMSTで、排気系はフジツボでそれぞれ固め、完全合法の範囲でノーマルとは別次元のパワーフィールを手にしている。
足回りは、クスコTN-R車高調ベースのオリジナルセッティング仕様を軸に構築。スプリングにはHALを採用し、ドライバーと共にテストを重ねながらタイヤの性能を使い切るセットアップを狙ったそう。その他、機械式LSDは使用するオイルに合わせてイニシャルを変更するなど、細部まで拘りが満載だ。
エアロパーツによる空力効果も見逃せない。取り付け位置によって出幅を調整できるフロントアンダーパネル(3万6300円)は人気製品のひとつ。今後はトラスト製バンパー対応モデルや、タイムアタック向けのワイドタイプなどバリエーションの拡充も検討しているというから楽しみだ。
出幅調整式のサイドアンダーパネル(4万4000円)は、フロア下に空気が流れ込むのを防止しつつ、ボディ側面のエアを整流する効果も期待できる。その装着によりワイド&ロースタイルがより強調されるのも魅力だ。
スタイリングのアクセントとして効果的な左右分割タイプのリヤアンダースポイラー(2万4200円)。空力パーツとしての効果を高めるため、今後アレンジを加えることも検討中とのこと。
純正(9kg→3kg)から大幅な軽量化を達成したカーボンボンネット(価格調整中)は、ガレージフラックス自慢の逸品。取材時は、筑波タイムアタックに合わせてエアアウトレットを追加したタイプが装着されていた。
純正ルーフスポイラーに追加してダウンフォースを稼ぐルーフスポイラープラス(5万8300円)も設定。ノーマルのスタイリングを崩したくないユーザーには打ってつけのアイテムと言える。
『走る、曲がる、止まる』という、クルマとしての基本性能を無駄のないアプローチで高め上げたガレージフラックスのZC33S。スポーツ走行を楽しみたい、ステップアップを目指すユーザーにとっては見本のような仕様だろう。今後は超軽量カーボンリヤゲートをリリース予定というから、その完成が待ち遠しい限りだ。
●取材協力:ガレージフラックス 三重県四日市市市場町957−2 TEL:059−329−5137
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