「刺激性はチューンド4A-G並み!」初代ヴィッツRSの拘りメカチューンスペックに迫る

コンパクトカーに官能的レスポンスを注入!

今回は「FF版のハチロク」的なコンセプトで製作されたSCP10ヴィッツを紹介しよう。振り回せる手頃なパワーと、4連スロから繰り出される鋭いレスポンスで超刺激的に仕上がった1台だ。(OPTION誌2002年5月号より抜粋)

チューンドハチロクのようなフィーリングを楽しめる4スロ仕様

可愛らしいスタイルには不釣り合いな、けたたましいレーシングサウンドを奏でながら現れたヴィッツRS(NCP13)。エコに振ったエンジンを搭載しているはずが、まるでチューンド4A-Gのような歯切れの良いサウンド。これがとてつもない違和感を覚えさせる。

ボンネットを開けてみると、ピカピカに輝くファンネル仕様の1NZ-FEエンジンが登場。そう、このヴィッツはスポーツインジェクション仕様なのだ。

近頃のFF車は、触媒の効果を最大限に引き出すため、前方吸気&後方排気のリバースヘッドを採用する例が多い。このレイアウトのメリットを活かすべく、グリル直後から熱害を受けずにダイレクトな吸気を実現するのがこの4スロ化の狙いだ。

スロットルボディ本体はAE101用を流用。とはいえ、ベースエンジンの違いから寸法などは全く異なるため、当然ポン付けとは行かず、インマニをワンオフで作り直すなどフィッティングにはかなりの苦労を要したという。

また、4スロ化に際して純正のエアフロ制御から、圧力センサーによるDジェトロ式に変更。アペックスのS-AFCを純正ECUに追加することで燃調をコントロール。ノーマルから30psアップの140psという出力を実現している。

サスペンションはオーリンズPCVベースのスペシャル。ホイールはボルクレーシングTE37で6.0J×15インチの通し。ブレーキもスリットローター&ステンメッシュ装備で強化されている。

室内には3ドアのヴィッツレース用ロールケージを加工装着。ちなみに5ドアボディがベースなのは、オーナーが飼っている大型犬を乗せる機会が多いからとのこと。シートはスパルコのフルバケットシートだ。

マフラーはパイプ径50φのワンオフ。出口の場所は純正と同様だが、形状はストレートタイプに変更されている。エアロパーツはC-WEST製を装備している。

小さなボディに、鋭いレスポンスのエンジンを搭載し、ジムカーナなどでも戦えるようなセッティングが施されたこのマシン。キビキビとしたダイレクト感溢れるその走りは、往年のアウトビアンキA112や、ミニクーパーを彷彿とさせる刺激的なものに仕上がっていた。

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