目次
唯一のクッションはタイヤの空気圧のみ!?
ベタシャコ+鬼キャンに拘った超ハードコア仕様
エアサスやリフターシステムが充実している昨今、このくらいの車高はさして珍しくはない。しかし、このチュードはそれらの軟派(!?)なアイテムを用いることなく、車高調+アーム類のフル加工という男気溢れる仕様でこの車高を実現しているのから恐れ入る。
その具体的な内容だが、まず純正の前後アームを1台分購入。そしてアッパー側を短縮しつつロワ側を延長することで、強制的にネガティブキャンバー角が付くように設定。車高調はクスコだが、ストロークするとあちこち当たるため、スプリングの線間にブロックを溶接してリジット化。 つまり、タイヤの空気圧だけが唯一のクッションという、カートばりのハードな仕様となっているのだ。
一度見たら忘れられないほどの強烈なベタ落ちフォルム。エアロはトラスト製で、ボディカラーはオーナーの自家塗装だ。「塗料はレッドなのに、何故かピンク色に見られちゃうんです」とのこと。
トレッドの接地面は内側の一部分のみで、外側は完全に浮いている。キャンバー角は10度を軽く超えている。タイヤのエア圧は3キロだ。ツーリング参加時はバーストに備えて、スペアタイヤを欠かさず持参しているとか…。
一方の車内はドンガラ状態で、イエローにペイントしたオクヤマの8点式ロールケージを張り巡らせている。ノーマルトップの2シーターは稀少な存在だが、それを惜しげもなくイジり倒す姿勢は感服させられるものがある。
エンジンもしっかりチューニング。F-CON Vプロでエアフロレス化し、純正タービンにブースト0.9キロをかけてパワーを稼ぐ。
なお、ノーマルはヘッドライト間のスペースにエアクリーナーとエアフロが備わるが、この車両はオイルクーラーを目立つようにマウントしている。
もはや貴婦人の面影などどこにもないが、こうした個性的な改造は「他人と被らないことを意識し続けた結果の産物」とのこと。オーナーの改造魂、恐るべしだ。(OPTION CARAVANより抜粋)