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エンジンはNAメカチューンのRB25DEを搭載!
エアサスとの組み合わせで実現したネオ旧車仕様のZ31
29歳(取材時)のオーナーがイチから作り上げたZ31の登場だ。元々は、セルシオなどをベースに全く異なるジャンルのカスタムを楽しんでいたそうだが、知人の影響で旧車に目覚め、3代目フェアレディZをベースにマシン製作を開始したという。
エンジンは官能性を求めて、VGからNAメカチューン仕様のRB25DEへとスイッチ。直6搭載モデルも存在するZ31だが、換装にあたってはボディと干渉する部分の加工などが必要だったそうだ。
エキゾーストマフラーにはフジツボ製をセレクト。細身のデュアルテールとFGK(藤壺技研工業)のロゴがリヤビューを飾る。
そして足回り。まさにシャコタンという言葉が似合う極低仕様だが、それを担うサスペンションシステムは実はエアサス。コンプレッサーやタンクはユニバーサルエアのシステムを使いながら、他車種(F:S15用 R:RB1オデッセイ用)の車高調にフォルクスワーゲンポロ用のエアバッグを加工装着することでエアサス化を完成させている。
ホイールは前後ともにBBS製RSのリバレル。フロントが11Jのプラス2、リヤが11.5Jのプラス6という超深リム設定だ。ステップリムとゴールドディスクのコンビネーションは、BBS RSベースでありながら全く新しいメッシュホイールのように見えるから不思議だ。
直線的なデザインのコクピット周りに、水中花シフトノブがマッチしたインテリア。シートはレカロのLX-Lをセット。メッシュのヘッドレストも渋い雰囲気を漂わせる。
アイローネゲートやホエールテールといったアイテムも、当時仕様を彷彿とさせるパート。どちらも今では新品での入手が困難というレアなエアロパーツだ。
オリジナルで調色したというブラウンのボディカラーも含め、全身から渋いオーラを放つZ31。若きオーナーが作り上げた作品ではあるが、まるで当時からタイムスリップしてきたかのような不思議な雰囲気を有する一台だ。
PHOTO:土屋勇人
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