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大きなトラブルになる前に気付けて良かった・・・
前代未聞の不良品ワイトレに出会ってしまいました!
2020年10月に購入して以降、しばらくは納車状態の姿のままだった我が愛機のBNR32。その後、同い年のスーパー社長である“ムーンテック”田口氏の勧めもあり、同社が代理店を務めている「GT5」というホイールを購入させてもらうこととなった。
このホイールは、名門“ワーク”とワークのオーストラリア代理店を務める“JDMコンセプト”がタッグを組んで展開されている海外向けモデル。ワークが製造を手がける国産ホイールだが、日本国内で購入するにはムーンテックを経由する必要があるという特殊な逸品だ。
自分が導入した18インチモデルの1ピースだと、購入時点では10Jプラス38のワンサイズのみの設定。そのため、20mmのワイドトレッドスペーサーを介して装着。しばらくは新しいスタイリングを気に入って楽しんでいたものの、数ヶ月後にはもう少しだけ“ツラ”を攻めたくなり、少し厚めとなる25mmのワイドトレッドスペーサーを追加購入した。
ワイドトレッドスペーサーは、国内の某企業が販売している格安品をネットオークションにて購入。製造は海外だが、格安ワイトレの中では一定の知名度も有るし、ドリフターの後輩も長年問題なく酷使しているものだけに、耐久性の面では問題無いだろうと判断。…が、しかし! この選択が、事件の始まりだった。
早速、ワイドトレッドスペーサーを装着して試走に出る。すると、ミラーに映る右リヤタイヤが、どうも不均一な回り方をしている…。以前はホイールが引っ込んでいたため、ミラー越しに走行中のリヤタイヤを確認することは不可能だった。直感的に「これは何かがおかしいぞ…」と感じ、足回りのチェックをしてもらうために主治医である“トップシークレット”へ急行した。
トップシークレットのファクトリーで、各部のガタやブッシュの状態など一通りのチェックを受けるも、車体側に問題は見当たらず。ならばと、スモーキーの異名で知られる永田代表が疑ったのはワイドとレッドスペーサーだった。すると、最初に測った箇所の厚さがなんと24mm強という半端な数値に…。おかしい、自分が購入したのは25mmのスペーサーのはずだ。
続いて、問題のワイドトレッドスペーサーをそのまま180度ほど回転させて厚さを再び計測する。今度は25mm強という結果に…。そう、計測箇所によって1mmも厚さの差があったのである。これでは、ホイールが均一に回るはずがない。完全な不良品だ。
運よく、KSPエンジニアリングが製造販売している鍛造ジュラルミン製ワイドトレッドスペーサー「REAL」の在庫(しかも同サイズ)がトップシークレットにあったため、これを譲っていただき4輪のスペーサーを交換。無事に4輪が均一に回るGT-Rへと戻ることができた。
「30年以上この業界にいて、こんなワイトレ初めて見た(笑) でも、そもそも足回り関係のパーツをケチるのは、業界人として本当に良くないと思う」というスモーキー永田さんのお言葉に深く反省…。
こうしてツライチには程遠いものの、ひとまず通勤快速仕様として納得のいく履きこなしが完成。諸先輩方の言う「ワイトレはケチるな」という言葉の意味が、身に沁みて分かった出来事でした。