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市販品&市販予定パーツでバランスに優れた仕様を構築!
公道対応ながら、サーキットでも高いパフォーマンスを発揮
5ドアハッチバックスタイルの実用ボディに、ハイパワーターボと先進的AWDシステムをぶち込んで登場したGRカローラ。
当然ながらチューニング業界がこの素材を見逃すわけもなく、多くのメーカー&ショップがデモカーとして導入。以来、潜在能力を引き出すべく研究を続けているわけだが、その大きな流れの牽引役となっているのが“HKS”だ。
お馴染みのHKSオイルカラーグラフィックで彩られたGRカローラは、ユーザーが実現可能なファインチューンがコンセプト。パワー系は排気系がリリース済みのリーガマックススポーツマフラー(24万3100円)に加え、試作のメタルキャタライザーの装着でフルエキゾーストシステムを構築。
吸気系も試作品のコールドエアインテークを装着。さらに、インタークーラーもGRカローラ専用に試作した高効率タイプに変更され、パワーエディターRによるブーストアップでパワーは325ps、トルクは44kgmを獲得している。
なお、コールドエアインテークはGRヤリスとは形状が異なるGRカローラ専用品で、バンパー下部にも吸気ダクトを設けて効率を追求。市販品ではエアフロが純正位置となる予定だ。
綾織ドライカーボン製の美しいエンジンカバーは6万3800円、ヒューズボックスカバーは1万9800円となる。素っ気ないエンジンルームに、華やかさと高級感を与えてくれる最高峰のドレスアップアイテムだ。
テスト車の燃料系は完全なノーマル状態で、パワーエディターRで最大ブーストを約1.8キロに設定。テストではセッティングを重ねながらベストを探っていた。パワーエディターはリリース済みで5万8300円だ。
足回りは、ハイグリップラジアル装着でのサーキット走行をメインターゲットとしながら、しなやかに動く懐の深さが特徴のハイパーマックスRをインストール。テスト車では前後295/30R18サイズのアドバンA050装着に合わせてスプリングをハードレート(F22kg/mm R26kg/mm)としていた。
市販モデルのスプリングレートはフロント14kg/mm、リヤ20kg/mmで、前後ともヘルパー付きとなり、価格は42万6800円。ストリートがメインターゲットのハイパーマックスSは34万5400円だ。
このチューンドを筑波サーキットで走らせた谷口信輝選手は「足とパワーのバランスが良いので、どのコーナーも狙った通りに曲がってくれるので本当に気持ちが良い。ユーズドタイヤでもその傾向は変わらないから、こんなGRカローラなら誰でも安心してスポーツ走行が満喫できると思うよ。目標の1分切りには、さらなるパワーアップが必要なのかもしれないね」とコメント。
現状のベストタイムは1分1秒520。ライトチューンでこのタイムはかなりの好記録と言えるが、GRカローラが持つポテンシャルはまだまだこの程度のものではない。今回紹介した試作パーツ含め、今後HKSが展開していくパーツ群に期待すべし!
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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エッチ・ケー・エス
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