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ホットハッチの風格を一層高める
シンプルスポーティな中に息づく躍動感
国内はもとより、北米を始めとする海外でも圧倒的な知名度と支持率を誇るエアロパーツメーカー“ボルテックス”。その人気の秘訣は、圧倒的な高機能さとタフさだけでなく、クルマ本来の美しさをスポイルしないブランド哲学にある。
そんな機能美デザインのスペシャリストが手掛けたGRヤリスのエアロパーツは、フロントハーフスポイラー/サイドアンダースカート/GTウイングと、わずか3点だ。
しかし、必要最小限の手数であるものの、それらをまとわせたスタイリングは存在感上々。ボリューム感のあるフェンダーと、腰高な車高がもたらしていたノーマルの鈍重さは完全払拭され、全方位にスポーティオーラを放つフォルムへと導いた。
フロントセクションから見ていこう。フロントハーフスポイラー(ウェットカーボン&FRP:14万800円/FRP:8万2500円)は、純正バンパーのボトムデザインを崩さないようにボリュームを引き上げつつ、別体パーツのように仕立てたカーボンフリッパーを前方へ押し出すようにアプローチ。GRヤリスの精悍なフロントマスクはそのままに、アイポイントを下方向へと導くアクセント付けを図っている。
なお、中央部にあしらったスリットダクトは現在開発中のアンダーパネルを想定したものとなっており、パネルレスでも地面が見えないように脱着可能なカーボンパネルが用意された。
腰高感を払拭するボリュームでフロントハーフとリンクさせたサイドアンダースカート(ウェットカーボン:14万800円/FRP:8万2500円)は、中央に向けて絞り込んだように見える3Dデザインを採用。ボリューミーな前後フェンダーを有する、GRヤリスのワイド感を強調するアシストパーツになっている。
リヤウイング(1400mm:18万9200円/1475mm:20万9000円)は、ボルテックス拘りの逸品だ。ルーフスポイラーとリヤガラスのWマウントとしたウイングステーは、想定外の負荷がかかるラリーでのテストをクリアしたタフネス設計となっていて、見た目のインパクトも抜群。
ウイング幅は標準的な1400mmの他、車検対応ギリギリまで拡大してリヤビューのアグレッシブさを際立たせた1475mmも設定された。
純正では物足りないポイントを的確にブラッシュアップしてホットハッチの風格を高めた、ボルテックス渾身のカスタムスタイル。手軽に躍動感が引き出せる厳選パーツを使って、周囲の視線を愛車へ惹きつけよう。
PHOTO:高原義卓
●取材協力:ボルテックス TEL:059-375-7792
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