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NA用・過給機仕様用の2モデルを展開
ハイコンプ仕様のショートブロック!
GR86&BRZに向けて積極的なパーツ開発を展開する“HKS”から、新作の「ショートブロックFA24 2.5Lハイコンプステップ1(NA向け)/ステップ2(過給機向け)」が発売された。
ボア径を変更することなく、クランクシャフトでストローク量を86mmから90mmにアップ。これにより排気量は純正の2387ccから2498ccへと高まるわけだ。
「2.5L化の軸となるクランクシャフトは、FA20用の2.1Lキットと共通です。正しくは、純正クランクのプーリー側ボルト径が太くなっているので、FA20用をFA24用に合わせてチューニングするのですが、クランクで4mmストロークアップさせると、FA20が2.1L化したように、FA24では2.5Lになります」とはHKS開発陣。
ピストンはFA24のボア径90φに合わせて新設計。ちなみに、FA24はピストンをブロックに組み込む際、ピストンピンを入れるホールを避けた低ピストンハイツが必要なため、高温強度に優れるA2618鍛造素材を削り出して作り込んでいる。圧縮比はガスケット圧によって異なり、純正の0.6mmでは12.2、0.8mmでは11.8mm、1.2mmでは11.3となる。
そして重要なコンロッドは、対応トルク上限の異なる2種類(ステップ1:I断面/鍛造割り=70kgm/ステップ2:I断面/削り出し=90kgm)を用意。コンロッドベアリングも、高トルクでの耐久性を高めるべく選定されたスペシャル品だ。
価格は、ステップが126万5000円でステップ2が143万円。NA用ゆえに限界が低いと言われ続けたFA24。しかし、この腰下があればどんな仕様も作ることができる。チューニングの可能性を無限大に広げる、究極のエンジンパーツが誕生したというわけだ。
●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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