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ヘッドライト移植でイメージ刷新
ペイント以外のほとんどの作業はオーナーのDIY!
1500台もの歴代フェアレディZが集まった『オールフェアレディミーティング』の会場で、独特の存在感を放っていたのがこのZ33。他車種ヘッドライト移植+エアロミックスで決めたスーパーカスタム仕様だ。
ベースとなっているのは2007年式のZ33後期モデルで、オーナーの大友浩幸さんは12年前に中古で購入したそうだ。
「それまで乗っていたステージアが震災時の津波で流れてしまい、代替えとして購入したものです。当初は中学生時代から憧れていたS30にしようと思ったのですが、妻が“どうせなら新しい方が良いのでは?”というので、Z33を選びました。ベース選びで拘ったのは、特別色のプレミアムパッショネイトオレンジですかね」とのこと。
大友さんのZ33で、何より注目すべきは、Zカスタムでは珍しいフェイススワップだろう。丸目のヘッドライトユニットはK12型マーチのもので、分解してZ33のプロジェクターユニットを組み込んだ力作だ。
「当初はS30風を目指したつもりでしたが、周囲からはポルシェと言われたので、ならばとフロント周りは997系GT3をイメージしました」と、大友さんは経緯を説明してくれた。
その圧巻の構成は、バンパーがウェーバースポーツでサイドダクトにフィン、上部にZN6型86用エアダクトを追加。リップスポイラーはバリスで、ウインカーユニットはホンダベセル用を装着。ダクト付きのボンネットもウェーバースポーツだ。
サイドステップはヴェイルサイド。フロントフェンダーはBNスポーツの15mmワイドにニスモのトリムをスムージングで一体化。リヤフェンダーはメーカー不明品にニスモトリムを一体化させた上で、あえて貼り付け風に装着している。
リヤスタイルもフロントに負けない存在感を演出。バンパーはリバティウォークをベースに、センター部にJB23ジムニー用のダクトを移植。バンパー内のウインカーは、トヨタハリアー純正をビルトイン。サイドのボーテックスジェネレーターは汎用品で、ダックテールスポイラーはロケットバニーを奢る。ルーフスポイラーは、レクサスLS600純正を流用したというから恐れ入る。
パワー系はVQ35DEエンジン本体には手を入れず、HKSの純正形状クリーナーとエキゾーストマフラーによる吸排気系のブラッシュアップと、プロショップスクリーンのECUチューニングでファインチューニングを敢行。
足回りは、ホイール&タイヤが18インチのニスモLM GT4にファルケンアゼニス(F255/40 R275/40)の組み合わせ。車高調はHKSハイパーマックスS。「INFINITI」ロゴがポイントのブレーキは、V37スカイラインからの流用だ。
インテリアもオレンジをアクセントカラーにトータルコーディネイト。センターコンソールやピラーのバックスキンはDIYで施工したものだ。
「基本的には塗装以外の内外装カスタムはほぼDIYで行っています。これとこれを組み合わせたらこうなるかな?と頭の中でシミュレーションするのが楽しいですね」と大友さん。
理想のZを追求するカスタムアイデアはまだまだ尽きず、次は入手済みのZ34用フェンダーを装着予定というから楽しみだ。
PHOTO:土屋勇人
●取材イベント:ADVANオールフェアレディZミーティングin富士スピードウェイ2024