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エンジンもフルチューンの650馬力オーバー!
脱定番を図るエアロミックススタイル!
オートガレージTBKのフロントバンパーと太田自動車のフェンダーでワイドな個性を出し、11JのTE37SLをツラに合わせるBNR32。湾岸の厚き時代を知る、酸いも甘いも噛み分けた大人のチューンドかと思いきや、オーナーの井上さんはまだ20代というから驚きだ。
親の影響でクルマ好きとなり、小学生の頃にスーパーGTを観戦するなどして“速くてカッコ良いが正義”というクルマの本質を早々に掴み取った井上さん。
「BNR32を買ったのは10年くらい前なんですけど、当時はものすごく憧れていたというわけではなくて、本当にたまたまだったんです。正直、あまり良い個体ではなかったこともあって、十分に買える範囲でした」。
貴重なフルノーマルのBNR32を手に入れると、いかに自分のセンスと想像力でさらにカッコ良くできるかに没頭。時間と努力を惜しまず費やし、現在の仕様へと昇華していった。
「以前はグループAの好きなところだけをピックアップしたようなスタイリングだったんですが、2024年の年明け早々にフロントバンパーを壊してしまいまして…。どうせ修理するなら、前から構想を温めていたTBKバンパーを軸にエアロを構築し直そうと思ったんです。当時の首都高ランナーのイメージが大好きで、自分なりに雰囲気を出せたんじゃないかと満足しています」。
イエローバルブフォグを内蔵したTBKバンパーは、以前から装着していたワイドフェンダーとの相性も抜群。サイドステップはショーリンを選択し、リヤフェンダー下部にはリヤアンダーガードを加工装着。しっかりした厚みがありながら、ボテッとした印象にもならない理想のアンダーラインを実現させた。
ボルクレーシングTE37SLのサイズは11Jプラス18で、タイヤはシバタイヤR23(295/35−18)を組み合わせる。太田自動車のワイドフェンダーは純正然としたデザインながら、フロント片側30mm、リヤ片側20mmのワイド化を実現している。
井上さんのBNR32は外観だけでなく、機関系にもしっかり手が入っている。エンジンはN1ブロックをベースにジーイングで組まれたHKS製2.8Lストローカー仕様。タービンはTO4Zのシングル過給を採用する。制御はモーテックの6気筒エンジン用モデルM600で行ない、最高出力655ps、最大トルクは66kgmを発揮する。
フロアまでボディ同色のペイントが施された室内には、同じくシルバーに塗装したクスコのロールケージを装着。ステアリングはOMPのバックスキンタイプ、シートはブリッドのゼロとジーグの銘柄違いを投入している。
「機関系はタービンを大きくしても耐えられる耐久性を求めた結果で、パワーアップというよりは、安心して乗れるようにしたいというのが一番の目的です。出先でトラブルなくBNR32の走りを長く楽しめるようにしたかったので。ながおテクノのフルクロスミッションもいれて、下からしっかり出る乗りやすさも追求しました」。
デジタルネイティブなGT-R乗りは、時間の経過とともに蓄積された情報を、自在かつ柔軟に取り入れる術を知っているのだ。
●取材協力:MOONTECH 群馬県伊勢崎市境下武士1516−1 TEL:0270-61-7495
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