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最高速シーンを牽引した大川ソアラを再現!?
東京オートサロン2025に向けて早くも新プロジェクト始動!
2023年はRZ34、2024年はE36 BMW M3ターボで東京オートサロンの話題をさらった“トラスト”。そんな同社は、早くも来年の東京オートサロンに向けた“隠しダマ”を仕込んでいるという。
それが、1980年代半ばに谷田部最高速を賑わせた、当時トラスト幹部だった大川光一氏の愛車、通称“大川ソアラ”の再現だ。
聞けば、すでにベース車を手に入れ、レストア&チューニングも進んでいるとか。内装をフルリメイクするため、ダッシュボードやセンターコンソールは外されてハーネス類が剥き出しの状態。ベース車のミッションは4速ATで、「だったら、当然MTに載せ換えでしょ」と考えるのは早計だったりする。
なぜなら、トラストはかつてスーパーソアラ7MG(MZ20)で4速ATのまま、TD06-17Cツインの600psオーバー仕様で314.41km/hという記録を出しているから。そのため、速さとイージードライブを両立するATという選択肢も十分に想定できるのだ。
ソアラを始め、セリカ/同XXやマークII三兄弟、ハチロクに至るまで、1980年代は多くのトヨタ車のスポーツグレードに軒並み採用されていた8ウェイアジャスタブルシート。ぜひこの純正シートを活かしたまま内装コーディネイトを図ってほしいと思う次第だ。
足回りはフロントがストラット式、リヤはセミトレ―リングアーム式でダンパーとスプリングが別体となる。フロントには当時モノと思われるネジ式車高調が組まれているけど、リヤのコイルオーバー化と併せて一新される予定。
取り外されたプロペラシャフトとドライブシャフト。500~600psと予想されるエンジンのチューニングレベルと、ATにしろMTにしろミッション換装は必須と思われることを考えると、駆動系がノーマルでは心許ない。デフも含めて強化策が講じられるはずだ。
「エンジンを始め、どんな仕様にするかは検討中です。今の段階で確定してるのは、当時のデモカーの雰囲気を壊さないよう、ナローボディのままいくということ…くらいですかね。ボディカラーについてはいくつか案が出ているんですけど、決まるまでにはもう少し時間が掛かりそうです。ともかく、大川ソアラを知っている世代の人には懐かしく、若いコ達にはカッコ良いと思ってもらえるような1台に仕上げますから、期待してて下さい」とはトラストの川島さん。
ここからは希望を込めた予想だが、エンジンは普通に考えたら2JZ-GTに換装。排気量拡大もお約束だろう。また、大川ソアラと同じくツインターボ仕様であることは絶対。今時だからフルコン制御で間違いなしだ。ボディ色は前期型のイメージカラーだったゴールド&ブラウンの2トーン、ホリゾンタルトーニングが本命。なぜなら、大川ソアラがそうだったから。
がしかし、トラストで10系ソアラというと1980年代半ばのJSS参戦マシンも思い出されるわけで。となると、白ベースで黄色/水色/紺のラインが入ったお馴染みトラスト・トリコロールの可能性も否定はできない。オートサロンの会場に並ぶことを考えたら、こっちの方が確実に目立つわけだし。
それにしても、東京オートサロン2025までまだ半年あるのに、今から出展車両の製作に取り掛かるとはトラストの気合の入り方も分かるというもの。エンジンや足回り、内外装がどのように仕上げるのか非常に楽しみだ。
●取材協力:トラスト TEL:0479-77-3000
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