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ハコスカライフを快適に楽しむ!
車枠ひずみ測定もクリアした完全合法仕様
「1台でも多くのハコスカを甦らせ、そして一人でも多くのユーザーにハコスカを楽しんでもらいたい」と、軽量かつ高剛性なドライカーボンでハコスカのボディパーツを展開する“H.D.O”板倉代表。そんな男の集大成的存在が、以前紹介したS15シルビアにハコスカのボディを被せた“箱乗せ”レストモッドの「ハコビア」だ。
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このカスタムは、簡単に言えば下半分がS15シルビアで上半分がハコスカ。つまり、エンジンやミッションを含むパワートレインや前後サスペンションは、シルビアを寸法も変えずにそのまま使っているというわけ。もはやラジコンのノリである。
今回、新たに生み出されたハコビアは「ストリートで快適に走りが楽しめるハコスカが欲しい」というオーナーの要望を満たしたリアルチューンドとなる。
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ハコビアというネーミングからも分かるように、ベースとなっているのはNA&4速AT仕様のS15シルビアだが、この個体はシフト操作が楽しめるように5速MTを換装。さらに、ストリートでの使い勝手を考慮してボディ接合時にチャネリングは行なわず、ギャップも楽々といなす17インチ履きでまとめ上げた。
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箱乗せはモノコック加工となるために、公認車検取得時は車枠ひずみ測定もクリア。シルビアのボディをハコスカのように加工したという解釈で、型式はS15改となっている。
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バルクヘッド部分でハコスカのボディを接合しているため、SR20DEだけでなくエンジンルーム周辺はS15シルビアだ。ただし、ヘッドライト装着の関係でラジエターサポートはハコスカ用を使っている。
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シルビアとハコスカでは室内幅が大きく異なるため、ダッシュボード左右をカットして調整。B.R.EのコンペステアリングやS15ヴァリエッタのブラックレザーシートで、シルビアでありながら旧車イメージが盛り上がるインテリアに導いている。
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ハコスカらしさの追求は細部にまで及び、右側に位置するシルビアの給油口をハコスカ純正位置で使えるようにホースを延長。一見しただけではシルビアがベースだと分からない、快適ハコスカを作り上げている。
なお、車検上、ボディがハコスカであっても保安基準は平成生まれのシルビアという扱いになるため、昭和48年11月までの製造車両に認められていた赤ウインカーテールはNGとなってしまう。
しかし、板倉代表は2色発光が可能なLEDと左右にバックランプが内蔵された後期用リヤバンパーを活用し、ハコスカらしいリヤビューをキープした状態で保安基準をクリア。旧車ミーティングなどのイベント時には、スイッチ操作で赤ウインカー発光とすることができるように仕上げているのだ。
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ハコスカをこよなく愛するがゆえにドライカーボンのボディパーツを揃え、箱乗せレストモッドなど旧車カスタムの概念も積極的に壊してきたH.D.Oの板倉代表。現在は、R35GT-RのVR38DETTエンジンを搭載したドリフト仕様のハコスカを鋭意製作中とのことで、その動向に注目だ。
●取材協力:H.D.O 広島県福山市引野町273-1 TEL:084-945-0856
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