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機能性と美しさを兼ね備えた逸品の数々
戦いの最前線から生まれたアイテムに注目!
速さだけでなくタフな仕上がりも要求されるスーパー耐久レースに、ND型ロードスターで挑み続ける“オーバードライブ”。これまで数多くの優勝を飾り、そしてシリーズチャンピオンまで獲得しているが、2024年もST-5クラスへ66号車、ST-4クラスへ65号車&120号車と全力投球を続けている。
オーバードライブがモータースポーツへ取り組む理由は数多いが、その中でも重要なのはレース参戦で得られたノウハウを生かした“odula”ブランドのオリジナルパーツ開発。フロントダウンフォースを稼ぎ出すだけでなく、ストリートユースでのクリアランスや強度も熟慮されたフロントリップスポイラー・タイプGT(3万8000円〜)は、まさにその流れで誕生したレーシングデザインだ。
雨天時にエンジンルームへ水がかかりにくいダクト設計としつつ、エンジンルームの熱を走行風で積極的に引き抜くクーリングボンネット(9万8000円〜)も設定。純正比マイナス2lgという軽量性も見逃せない。
フェンダー内の圧力や熱を抜くことで、走行抵抗の軽減とブレーキの冷却性を高めるフェンダールーバー(3万8000円〜)も装着。こちらも他のパーツと同様に、元々はレーシングカーへのインストールを目的に開発されたものだ。
リヤタイヤのトレッド面に当たる走行風を逃すためのリアフェンダーデフレクター(2万8000〜)。スーパー耐久公認パーツとして指定される逸品は、ストリートでのパフォーマンスアップにも繋がるはずだ。
GTウイング(10万8000円〜)は、スーパー耐久仕様と基本的に同じデザインではあるものの、ストリートで問題なく使用できるよう全幅を1380mmにアレンジ。インフュージョン成型で軽量かつ高剛性に仕上げたハイダウンフォース・ロードラッグ仕様で、ハイマウントステーのGTウイング・プロも用意されている。
スーパー耐久レースではレギュレーションの関係で装着できないが、フロア下の整流でダウンフォースを稼ぐアイテムも用意。新しく用意されたフラットボトムパネルE(2万4000円〜)は、フロントダウンフォースパネル、フラットボトムパネルと整備性も考慮して開発を進めてきたフロア下整流のラストピースだ。
新作のリヤアンダー(4万8000円〜)はフラットボトムEを使わず単体での装着もOK。なお、フラットボトムパネルEは装着マフラーのサイレンサーに合わせて要加工となるが、純正マフラーなら無加工で装着可能だ。
クールスーツはドライバー交代時にタイムロスとなるため、ドアミラーから走行風を室内に導くクーリングミラーカバー(2万8000円〜)を発案。両面テープで手軽に装着でき、ストリートでも心地良い風をコクピットに取り込むことが可能だ。
ステアリングスイッチやエアバッグはそのままに、小径化を図ることができるスポーツステアリング(3万8000円)も用意。ステッチカラーは、レッドとシルバーから選択できる仕様だ。
傷が付きやすいドアシル部分をカバーするカーボンスカッフシート(1万2000円)も開発。左右セットでブラックカーボン、シルバーカーボン、レッドカーボンがラインナップされる。
エンジンは中高回転域の強化が軸となる。デモカーは、272度(リフト量IN10.5mm EX9.2mm)のレーシングカムやビッグスロットル、ラムエアボックス等を組み込んだ上、独自のECUセッティングで最適化。最高出力は実測で160psを超えるスペックだ。
特性としては5000rpm以上を使って楽しめるようにセットアップされており、まさにNAメカチューニングならではの“回して楽しめる”味付けとなっている。
足回りは、優れた接地性とリニアなハンドリングで評価の高いオーバードライブ蹴脚車高調(15万8000円)を装備。リヤにテンダースプリングを与えてストロークとトラクションを確保しているのがポイントだ。
もちろん、いずれのパーツもこれまで同様に保安基準適合となっており、量販店やチューニングショップだけでなく75%もの全国マツダディーラーで購入することが可能というのも注目したいポイント。
充実したオリジナルパーツ、そしてスーパー耐久レース参戦で築き上げたセットアップノウハウを駆使して、ユーザーを全力バックアップするオーバードライブ。人馬一体の走りをアップグレードさせたいなら、必ずチェックしておくべき注目チューナーと言えるだろう。
●取材協力:オーバードライブ 大阪府八尾市太田新町7-216 TEL:072-920-6888
【関連リンク】
オーバードライブ
http://www.odula.com/