「人気車種だからこそロードスターチューンは難しい!?」老舗が提案する極上セットアップ!

独自の理論に基づく走りのロードスター作り

ベース車特性を見極めた“高バランス”がキモ!

老舗“アクティブ”が近年チカラを注いでいる車両が、ND型ロードスターだ。ベース車の特性を見極めて、弱点の克服と長所の引き上げを身上とするチューニングアプローチはモデル毎に異なるが、基本コンセプトとして掲げるのは「大人のスポーツマシン」。助手席の同乗者から不満の出ないストリートでの快適性は維持しながら、サーキットでもトップクラスの好タイムを狙える快速スペックへとロードスターを進化させてきた。

「確実に増えてきているND系オーナーに、より満足してもらえるチューンを提供できるよう、デビューから約10年間でどのようにベースが進化したのか確認したくて990Sを導入しました。実際に乗ってみると、エンジンは数値以上にフィーリングが向上しているし、ボディの剛性もアップしている感じ。NDの初期型デモカーで蓄えたデータとノウハウを生かしながら、990Sでは新定番となるような試みにもチャレンジしたいと思っています」と、市村代表は説明してくれた。

チューニングのファーストステップとしてまず着手したのは、アクティブがチューンの基本中の基本と同時に、ライトウェイトスポーツの楽しさを左右する最重要ポイントとしている「バネ下」の底上げ。

スピリッツとの共同開発によるオリジナル車高調「モナコスペシャル」は34万9800円〜という価格設定だ。デモカーに装着しているのは、16インチタイヤに合わせてストロークを多めに設定したスペックで、スプリングレートはフロント8kg/mm、リヤ6kg/mmとしている。

足回りにおける車高調以外の変更点は、リヤのトーコントロールブッシュをキャンセルさせているのみで、いずれは前期型デモカーで実証済みのブッシュのフルピロ化を行なう予定とのことだ。

ブレーキ系は、絶対的な制動力以上に車速を自在にコントロールできるタッチを重視。この990Sでは、IDIのD700パッドとホース、ブレーキフリュードを交換。ローターはノーマルとしている。

タイヤはエアボリュームを重視して15インチ化も検討したが、990Sはブレンボキャリパーと干渉するため16インチを選択。ホイール&タイヤのマッチングは、エンケイPF-06(8.0J×13+30)にアドバンネオバAD09(FR215/45-16)だ。

「スペック上はわずか1psの違いだけど、前期型にあったトルクの谷も改善されてフィーリングはかなり良くなっている」と、市村代表は約10年の熟成ぶりを高く評価。このエンジンをフルに生かすのが楽しみとのこと。

エンジン関係でまず予定しているのは、スポーツ走行での油温安定を図るオイルクーラーの追加。また、バッテリーは軽量化のためにリチウムイオン化も検討中。もちろん、官能的なスポーツサウンド獲得のためにマフラーも変更予定だ。

アクティブ流のバネ下セッティングをフルに生かすためには機械式LSDが欠かせないが、市村代表が現在目を付けているのは、ND2と呼ばれる最新モデルに採用されたアシンメトリックLSDの流用とのこと。

インテリアの変更点は運転席のレカロRCSで「街乗りも考慮すればこれで十分でしょ」と市村代表。純正シートも前期型と比べれば低反発クッションの採用でホールド性が向上しているなど、進化と熟成を感じる作りとのことだ。

こちらは、サンデーレース仕様としたイエローのNA8Cのエンジンで、排気量1950ccのF-CON Vプロ制御4連スロットル仕様。アクティブではオーナーが本当に必要とするなら、フルチューンもお手の物だ。

このように、ニューデモカーでND系の開発を進める一方で、初期モデルのNA〜NB系や、独自のロータリーシャシーを持つNC系ユーザーもしっかりとサポートし続けるアクティブ。これら旧型モデルでの主流となるのは、リフレッシュを兼ねたパフォーマンスの底上げ。トータルバランスに優れた好フィーリング&ハイレスポンスを望むなら、アクティブが力強くサポートしてくれるに違いない。

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●取材協力:アクティブ 埼玉県春日部市緑町1-8-16 TEL:048-738-7670

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【関連リンク】
アクティブ
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