「話題のAI車高調にプロドライバーもゾッコン!?」テイン最強のEDFC5が最新ミニバンでも効果絶大だった件

公開日 2024/08/22
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著者 weboption

クルマの挙動を予測する“ジャーク制御”が高性能の秘密

愛車の40アルファードとのマッチングをアキラが徹底チェック！

高度なドライビングスキルとセッティング能力を持つレーシングドライバーであると同時に、生粋のチューニングカーフリークとしても知られる“飯田章”選手。

そんな男が、今年体験した中でベストチューニングパーツと挙げるのが、“テイン”のスポーツサスペンションと最新減衰力コントローラー「EDFC5」の組み合わせ。60系プリウスとGR86のデモカーでその実力を目の当たりにし、「俺のクルマにも付けてみたい！」と、普段乗りの愛車40系アルファードに装着することになった。

テインの数ある40系アルファード用の選択肢の中から、飯田章号に装着されたのはストローク量の確保と低反発、低フリクションでミニバンとの相性に優れる複筒式ダンパーを採用したストリート向けの車高調「RX1（アールエックスワン）」。

独自のハイドロ・バンプ・ストッパー（H.B.S.）の採用により、一般的なバンプラバー装着品に比べてギャップ通過時の突き上げ感を軽減し、快適な乗り心地を維持できるのが特徴だ。

車高調整方式はローダウンをしても乗り味への変化が少ない全長調整式で、減衰力調整は16段。アルファード用のアッパーマウントは前後とも強化ゴムタイプを採用。フロントのロアブラケットは2種類のカラーの装着位置により、4パターンのキャンバー調整が可能となっている。

スプリングレートは標準設定のフロント6kgm/mm、リヤ9kg/mmのままで変更はなし。フロントには操舵時の異音発生を抑制するスプリングのカバーを装着するなど、快適性の徹底追及もテインならでは。製品は3年または6万kmの保証付きに加え、ダンパーのリプレイスメントサービスも用意されて長く使用できるのも嬉しいポイントだ。

さて、単体でも十分にスポーツ性と快適性を両立させているRX1車高調にプラスすることで、より簡単にパフォーマンスを発揮させるのが、テインの技術力を結集したリモート式の減衰力コントローラーEDFC5。その名の通りシリーズの第5世代となるモデルで、2023年にリリースされた。

各ショックアブソーバーに装着されるモーターユニットは、制御用のドライバーユニットと無線接続で面倒な配線は不要。EDFC5ではモーター制御プログラムの見直しが図られ、従来よりもモーター作動音が約1/3に軽減されているのも注目すべき改良点だ。

そしてEDFC5での最大のトピックが、シリーズ初採用となった新機能の“ジャーク感応自動制御モード”だ。ジャークとは、躍度や加加速度とも言われる単位時間あたりの加速度の変化率のことで、EDFC5ではその変化量を事前に検出してクルマの動きを予測。減衰力調整幅も最大96段となり、これまで以上にきめ細かいサスペンションセッティングを実現しているのだ。

気になるのはその乗り味だが「はっきりいって期待以上！」というのが、試乗を終えての飯田章選手の第一声。

さらに「もちろんRX1車高調自体の性能もあると思うけど、EDFC5のジャーク制御はミニバンでも有効なことがはっきり分かりました。試乗では、マニュアルモードとジャーク制御モードで乗り比べてみましたが、ジャーク制御で可能になった対角輪の減衰力制御では、とにかくハンドルの切り始めと旋回時のすっきり感がノーマルとは別物という感じで、スポーティさと安心感が大幅にアップ。ジャーク制御の効き具合は変更も可能だし、走りの傾向を学習して最適化するAIモードも搭載しているそう。こうした多彩なセッティングは、車高調だけでは絶対に味わえないEDFC5ならではの大きな魅力だと思う」と補足を加えてくれた。

EDFC5では従来からの車速、Gによる制御モードも搭載しており、ジャークを含めた3つの自動制御モードは組み合わせることも可能。さらには、外部入力機能を駆使すればサイドブレーキ操作をきっかけとしたドリフト用の減衰力調整なども可能など、スポーツ性や競技ユーザーにとっても有効なサスペンションセッティング装置なのだ。

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