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心臓部は2.2L+T518Zターボ仕様でドーピング
グラマラスなS2000クーペルック!
トータルカスタムを得意とする東京都瑞穂町の“スキルズ”が手掛けたAP1型S2000の登場だ。
何より、まず目を引くのはグラマラスなクーペスタイル。これはスプーンのボディキットをベースに、リヤセクションをスムージング&ボディラインの変更によって実現した唯一無二のフォルムだ。リヤフェンダーからリヤバンパーにかけて流れるように仕上げることで、より一体感のあるフォルムを構築している。
しかも、美観と走りとの両立を目指すために、パテ埋めやウレタンの貼り付けで済ますような簡易仕上げではなく、わざわざ型を起こしてFRPで製作したというから恐れ入る。そうして強度と軽さを追求することで、ハッチバック内部に搭載したウーファー&アンプによる重量増の相殺を目指している。
ちなみに、本来スプーン製のクーペハードトップは固定式なのだが、それを開閉できるように仕様変更して内部のオーディオスペースへとアクセスしやすくしているのも見所だ。
もちろんパワー系のメイキングも抜かりなく、スプーン製のキットで2.2L化までスープアップしたF20CユニットにT518Zタービンをドッキングしてターボ化。さらにボディもレーシングカー並みにスポット増しを入れるなど、一般的なドレスアップマシンとは明らかに一線を画す作り込みがなされている。
ホイールは海外でのアピール度を考え、高級スポーツカーご用達のブランド“HRE”鍛造モデルをチョイス。銘柄はCOMP21(F9.5J×18+45 R9.5J×18+29)で、タイヤにはポテンザRE-01R(265/35-18)を組み合わせる。スポークの奥にチラリと覗くのは、スプーンのモノブロック4ポットキャリパーキットだ。
ショー会場でド肝を抜くような派手さはないが、街を走れば誰もが振り返る。そして、サーキットに持ち込めばそこそこのタイムで走れる。そんな見た目と走りを、高いレベルで両立したスーパーチューンドなのである。
●取材協力:スキルズ