「少ない手数で筑波1分切りが狙える稀有な存在!」450馬力のロータスエキシージが魅力的すぎる!!

ドラテクでねじ伏せる軽量ハイパワー

コスパ最強のスパルタンマシン!

現在、日本ではGT色の強いミッドシップ・スーパースポーツの「エミーラ」、電動SUVの「エレトレ」をラインナップするロータス。だが、多くのスポーツカー好きがロータスという言葉から真っ先に連想するのは、すでに生産を終了した軽量ピュアスポーツのエリーゼとエキシージだろう。

エキシージはエリーゼのワンメイクレース車両を市販化したモデルで、クルマとしての基本構造は、ほぼ共通。両車ともアルミパネルを構造用接着剤で固定したバスタブ型のフレームをFRPの軽量パネルで覆い、エンジンをミッドシップに横置きする2シーターパッケージを採用する。

いずれも3世代に渡って生産されたため、「シリーズ1(S1)」から「シリーズ3(S3)」の略称で呼ばれることもあるが、エリーゼとエキシージで若干異なるのが搭載エンジンの遍歴だ。話をエキシージに絞ると、S1はローバー製の1.8L直4エンジンを搭載。それがS2からトヨタ製に変更され、S2には2ZZ-GE型の1.8L直4を搭載する(後にスーパーチャージャー仕様も登場)。そして、S3に至ってアルファードやハリアーなどにも採用された2GR-FE型の3.5L・V6へとジャンプアップ。スーパーチャージャーも搭載され、発売当初設定された「S」グレードで車両重量1180kgに対し、最高出力はなんと350psを実現していた。

その事実からもノーマルで十分に速いことが容易に想像できるが、サーキットでのスポーツ走行を考えると必ずしもそうとは言い切れないと教えてくれるのが、Tiレーシングの井土さんだ。

「実は純正の触媒付きエキマニは、トヨタのミニバンなどと同じNA用の非等長のものがそのまま使われています。これを抜けの良い大径&等長仕様に交換し、同時にECUのセッティングも行なうことで本来持つパフォーマンスを最大限に引き出すことができるんです」。

今回、取材させてもらったエキシージS3は「スポーツ410」というグレードがベース。その名の通り、最高出力は416psまで高められているが、それをさらにTiレーシングのオリジナルチューニングで450psを発揮。筑波で58秒114という驚異のタイムを叩き出している。

ノーマルのエキマニが径38φ×3→45φの非等長なのに対して、Tiレーシングは径45φ×3→60φの等長エキマニをオリジナルで設定。フロントパイプとマフラーも交換して抜けを良くしている。また、スロットルは純正ECUだとベタ踏みでも全開にならない設定になっているそうで、書き換えによって全開になるようセッティング。VVT-iも燃費よりパフォーマンスを重視した設定に変更してある。

足回りは、エナペタルをベースにしたオリジナルスペックを投入。スプリングレートはフロント26kg/mm、リヤ32kg/mmという、かなりハードな設定だ。ブッシュ類はピロ化することでアライメント変化を抑制し、ダイレクトな乗り味も実現している。

ホイールはTWSの軽量鍛造ワンピースモデル『T66-F』で、ロータスに特化したTiレーシングオリジナルの絶妙なサイズを設定。タイヤはフロントが225/45R17、リヤが295/30R18とノーマルよりトレッドを拡大したアドバンA050を装着。バネ下の軽量化とトラクションの増大を実現させている。

ホイールはTWSの軽量鍛造ワンピースモデル『T66-F』で、ロータスに特化したTiレーシングオリジナルの絶妙なサイズを設定。タイヤはフロントが225/45R17、リヤが295/30R18とノーマルよりトレッドを拡大したアドバンA050を装着。バネ下の軽量化とトラクションの増大を実現させている。

シートはロータス他、ロードスターやKカーなどコクピットが狭い車両に合わせた設計が持ち味のエスケレート製バケットシートを装備。それ以外はノーマルだが、エリーゼ/エキシージはキャビン後方にもともと4点式ロールバーが内蔵され、剛性が確保されている。

試乗インプレッションを担当したのは、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手。「これは速い(笑) 加速感も凄いし、トラクションコントロールの“トの字”もないくらい全く介入してこない。ハンドルも重ステだから、本当に気合い入れてクルマと戦って、しっかり人間がコントロールしなきゃ駄目。ただ、そのピーキーさがこのクルマの魅力でもあって、ドライバーのスキルが上がるほど面白いと思えるはず。86はドライバーを育てるクルマだけど、このエキシージは86で育った後のドライバーが乗るべきクルマだね」。

「ベースはエリーゼであれば400万円台で探すことも可能です。最近はホンダのK型エンジンに載せ替えるメニューもあり、ウチにも筑波57秒台のKスワップ仕様があるんですよ。当店はユーザーさんのレベルに合わせ、クルマが持つ本来のポテンシャルを引き出すチューニングがモットーです」とは、製作者のTiレーシング井土さん。

ちなみに、ベース車としてのお勧めはやはりトヨタエンジンになったS2以降のモデルだそうで、中古相場は安くて700万円前後といったイメージ。それでもおいそれと手を出せる価格ではないが、ステップアップとしては良い選択肢に違いない。排気系、ECU、足回りをいじるだけで筑波分切りを実現できるなら、むしろコスパが高いと言えるはずだ。

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⚫︎取材協力:Tiレーシング TEL:043-215-5252

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【関連リンク】
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http://www.tiracing.com

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