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パワーチューンを施すと純正ブレーキでは容量不足!
前後バランスにも考慮したブレーキキットを導入すべし
足回りの中でも、比較的ハードルが高いとされるブレーキのチューニング。そこで今回は、S660を題材にして『どのような時にブレーキチューンが必要になるのか』を、老舗パーツメーカー“エンドレス”で探ってみることにした。
「純正は前後バランスも良く、街乗りやワインディングで使うには十分な性能を持っています」とはエンドレス広報の末吉さん。フルノーマルで普段乗りしかしないような使い方ならばブレーキチューンの必要性は無いが、ホイールのダスト汚れが気になる人は、スーパーストリートシリーズ(定番はS-Sportsか、M-Sports PLUS)の低ダストパッドに交換する程度で良いという見解だ。
しかし、ブーストアップを始めとするパワーチューンを施すなら話は変わってくる。ローター適正温度域が広いスポーツ系のブレーキパッド(定番はMX72K)への交換や、ブレーキフルード(S660へのお薦めはFP-6)の見直しは必至。また、ブレーキペダルを踏み込んだ時のフィーリングを良くしたい人には、ブレーキライン自体を強化するのもお薦めだという。
なお、エンドレスではS660用として6POTのブレーキキャリパー&インチアップローターの『Super micro6ライト』を展開しているが、そのターゲットはタービン交換等の大幅なパワー増強を行なった車両。具体的には100psオーバーの領域に達したチューンドだ。
実際に、エンドレスのデモカーはHKSのGT100Rパッケージを組んで100psを超えており、これでサーキットを走らせたところ、純正ブレーキシステムでは早々にフェードの兆候が現れたそう。ブレーキパッド交換である程度の対策は可能だが、やはり安定感や高いコントロール性まで求めるとなると大容量ブレーキシステムの導入が必要と判断したのだ。
もちろん『Super micro6ライト』はドレスアップパーツとして求めるユーザーも多く、そういった選び方もアリ。ただ、やみくもに高価なパーツを組むのではなく、使用用途に合わせたステップアップがベスト。エンドレスの豊富なラインナップなら、適切なアイテムが必ず見つかるはずだ。
●問い合わせ:エンドレスアドバンス TEL:0267-68-6888
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