HA36/37系のハンドリングをスムーズに動かすための技巧派パーツ!

待望の車検対応“チューンド”リヤアクスル!

軽自動車枠という限られたサイズの中に、スタイリングや居住性さらに小燃費性能など、あらゆる要求が詰め込まれて世に放たれたアルト。チューニングによって、絶妙に保たれていたバランスが崩れ、乗り心地の悪化にも繋がってしまう場合も多い。そんなアルトシリーズに対し、幅広いニーズに適したサスペンションパーツを提供しているのが“ラインナップレーシング”だ。

今回新たに開発したのは、HA36世代のバン/セダンはもちろん、現行モデルのHA37Sやラパンにも対応する車検対応リヤアクスル。HA36S(NA用)の純正新品をベースに、ナロードとハブ取り付け位置のライズ加工を行ったオリジナル製品だ。

その特徴は、通常は車高を下げると不足するスプリング長の問題を解決し、車高を下げた状態でも長いスプリングを収められる=ストロークが確保できること。つまり、サスペンションキットの性能を100%使い切ることができるようになるわけだ。

ナロードも行われているため、太いホイールもジャストフィット。アライメントはトーゼロ、キャンバー3.5度に設定されるため、転がり抵抗が軽減されハンドリングもスムーズになる。

ハブ取り付け位置はノーマルから約50ミリの上げ加工が行われ、しっかり補強も加えられる。サーキット走行での高負荷走行テストを重ねても問題ない強度を確保している。

ラインナップ製/ノーマル

右のノーマルと比較すると、ハブ取り付け位置の違いは一目瞭然。車高を下げてもノーマル同等のスプリング長を確保できるというわけだ。

ベースとして使用するアクスルは新品のNA用。ターボ用はアクスル裏に補強バーが加えられるが、このバーの存在によって硬さが優り、スタビが効き過ぎているような動きになってしまう。アクスル自体のねじれを利用して、左右の接地圧を高める方が速さに繋がるのだ。

オリジナルのリヤアクスルを装着することで、組み合わせることができるスプリング長も50ミリほど長くできる。ストロークを稼ぐだけでなくダンパーのリバンプも拡大でき、足回りの動きが大幅に改善。テコの原理によってサスペンションの動きもスムーズに変化する。

もちろん車検対応品として設計され、ストリートでの使用もOK。サーキットマシンだけでなく、スマートにシャコタンを楽しみたいオーナーにも納得の技巧派パーツというわけだ。

●取材協力:ラインナップ(松山商会) 兵庫県姫路市花田町小川164-1 TEL:0790-251-1025

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