「200馬力オーバーの猛者も出現!」S660オンリーのパワーチェック大会をレポート!!

舞台はS660パワーチューンの聖地“トップフューエル”!

S07Aエンジンで200psオーバーという世界を切り開き、ボディサイズ・排気量ともK-Carの規格内で筑波1分2秒をマークするなど、S660チューニングを盛り上げてきた“トップフューエル”。そんな同社では、ユーザー間の交流を深めるべくS660ミーティングを開催。このイベントのメインコンテンツとして開催されたのが、愛車のポテンシャルを知るためのパワーチェック大会だ。ここではオーナー拘りのS660を、パワーチェックの計測結果と共に紹介していく。

長井さん:TOP FUELオリジナルタービン+エンジン強化

計測結果:215.2ps&20.2kgm

周囲の視線を惹きつけるワイドボディのスタイルが好きで、S660を手に入れた際にも迷うことなくM&Mホンダのワイドボディキットをセットし、普通車登録をした長井さん。

ところが、ブーストアップ程度の仕様では重量の増したワイドボディのS660を軽快に走らせることができないと実感し、パワーチューンの道を爆進。気づけば走るのが楽しくなりすぎて、今では遠方の筑波サーキットでのタイムアタックにまで取り組んでいるほどなのだ。

ちなみに、現在のエンジンスペックは筑波1分3秒台を目標にチョイスしたトップフューエル・オリジナルタービン仕様で、最高出力は215ps。5000〜9000romという高い回転域で本領を発揮するドッカン特性は快感の一言で、ワイドボディの迫力に負けない速さに大満足とのこと。

斉藤さん:ギャレットGBC14タービン+エンジン強化仕様

計測結果:176.1ps&17.5kgm

ブーストアップからHKSのGT100Rパッケージ仕様を経て、少しずつポテンシャルアップを図ってきた斉藤さん。将来的なパワー増強に備え、続いてはクーリングなどの周辺環境を整えようと考えていた。

ところが、チューニングに精通する父親から「どうせイジるなら、まとめて全部やるべき!」というアドバイスを受け、エンジン本体の強化やギャレットのGBC14タービンまで加えてのトータルセットアップへと駒を進めることに。

その結果、ミニサーキットで取り組んでいたタイムアタックは、楽々とベストタイムを更新。現在はフルチューン仕様でありながら街で映える一台をコンセプトに、NSX-Rをオマージュしたシンプルスポーティスタイルを目指している。

林さん:HKS GTⅢ-FXタービン+エンジン強化仕様

計測結果:163.5ps&18.4kgm

S660の痛快なドライビングフィールを堪能すべく、ジムカーナに取り組んでいる林さん。走らせて物足りない部分を少しずつアップデートする形でトータルバランスを高めてきたという。

その愛車の心臓部は、ブーストアップからスタートし、タービン交換(現在はスイスポなどに使われることの多いHKS GTIII-FX)、そしてエンジン本体の強化まで進み、160psオーバーを発揮させている。1アタックでの熱問題が少ないジムカーナとはいえ、車両のポテンシャルを左右するクーリングも軽視せず、オイルクーラー/インタークーラーともに水冷化してヒート傾向を抑制しているのも見どころだ。

フットワークはストロークを確保するため、わずかに車高が高めに仕上げられているのはストリート系のシャコタンマシンと一線を画すところ。抜群の完成度高さを誇る一台、今後はロールケージで剛性アップを狙いたいそうだ。

山崎さん:IHI VG14ハイフロータービン仕様

計測結果:131.1ps&15.0kgm

サーキット走行を全力で楽しむため、少しずつチューニングを重ねてきた山崎さん。ブーストアップからのステップアップで選んだのはIHI・VG14のハイフロータービン仕様だ。

なお、走りとともにアップデートを重ねているのが、スタイリングのオリジナリティ。放熱性を高めるために大胆な肉抜き加工を施したリヤバンパーへ合わせ、ガレージベリーのエアロパーツやトップフューエルのエアロボンネットなどで、スパルタンな仕上がりになっている。

白井さん:HKS GT100Rタービン

計測結果:123.7ps&15.4kgm

ランチア・ストラトスを彷彿とさせるMRということでS660の購入を決意した白井さんは、サーキットを主体に考えてチューニング。仕事で全国各地を飛び回っている春から秋のシーズンにチューニングを進め、冬時期に進化させた走りを楽しんでいる。

現在は、当初の目標だったトップフューエルのデモカー(当時)を再現した状態に到達。エンジン本体ノーマルで最大限のパフォーマンスを発揮する110ps+α仕様だ。クーリングや駆動系まで抜かりなく手が入れられた万能型スペックとなっている。

梅田さん:HKS GT100Rタービン

計測結果:110.8ps&14.9kgm

HKSのGT100Rパッケージでパワーチューンを楽しみつつ、カッコ良さにも拘っている梅田さん。車高を低く構えるのはもちろん、ホイールには人気のアドバンレーシング・RG-D2をフェンダー無加工で入るギリギリのサイズでセット。コンケイブディスクの中心部に与えた、真紅のセンターキャップとホイールナットも躍動感を主張する。白井さんと同じタービンだが補機類の差などで若干パワーは控えめだ。

稲垣さん:ブーストアップ仕様

計測結果:92.0ps&12.8kgm

大きくて速いのは当たり前で面白くないと考え、コペンやBMWミニなどを乗り継いできた稲垣さん。S660はカタログを見た瞬間に目に飛び込んできたアクティブグリーンをチョイスしたそうだ。

チューニングはファーストステップのブーストアップを済ませた段階で、最近は大型二輪にも趣味が広がり両刀遣いとなっりつつある。S660に将来に関しては、走りを痛快にするGTタービンやスタイリングを刷新するバンパースポイラーなど色々と思案中とのことだ。

山崎さん:ブーストアップ仕様

計測結果:91.6ps&12.6kgm

軽量で楽しいS660を満喫するためにミニサーキットを走り込む山崎さんは、パワーばかりに頼らない速さを目指してフットワークチューンにも力を注ぐ。また、重量増となる冷却強化はこれまで避けてきたので周回数を限定したアタックラップで楽しむようにしているそうだ。そんなスタンスからタービンはノーマルだが、クラッチやLSDもセットしパッケージングとしてはハイレベル。

山田さん:ブーストアップ仕様

計測結果:90.8ps&15.0kgm

当初は長く乗るためにノーマルを貫くつもりだったが、やはり変化が欲しくなりチューニングを開始。ルックスはS660らしいスピードスタイルを表現すべく、イエローのボディに映えるレッドのアクセントラインをあしらった。注目はエンジンの放熱性にも拘ったアグレッシブなデザインのBYSリヤバンパー。シルクブレイズの大型リヤウイングと相まって、唯一無二といえる迫力を放っている。

●取材協力:トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL:0598-56-5880

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【関連リンク】
トップフューエル
http://www.topfuel.info

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