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3速までホイールスピンが止まらない強烈さ!
出力を速さに変える空力チューンも投入
『走るためのエアロ』を開発コンセプトに掲げ、チューンドGR86&BRZでサーキット走行やタイムアタックにも積極的に取り組んできた“アクセルオート”。NAチューン時に、GR86とBRZの違いを確認し、エアロパーツのデリバリーがスタートした後、GR86はFA24の限界領域を探るべくターボチューニングを施し、タイムアタック仕様へとステップを上げた。
心臓部は、HKSのGTIII-RSタービンキットをセットしてブースト圧0.9キロ時に430psを発揮させるボルトオンターボ仕様だ。現状、エンジン腰下はノーマルだが将来的にはローコンプ仕様の2.5L化も見据えているという。
タイムアタックに挑むとなれば、純正ミッションのままでは厳しい。そのため、ORC400ライト(強化クラッチ)とGRクロスミッションのマッチングを確認した後にクワイフのシーケンシャルドグミッションで強化。オーバー400psのポテンシャルを余さず発揮できる駆動系を目指した。
足回りは、オリジナル車高調(F12kg/mm R14kg/mm)や販売代理店を務めるSPLの調整式アームをフル投入して旋回性能やトラクション性能を高める。さらに、パワーオーバーになる部分は空力で補っていこうとセットアップを模索中だ。
増大したパワーを受け止めるべく、ブレーキは前後ともにエンドレスのモノブロックシステムを投入している。
続いてエアロパーツ。フロントバンパーはGR86/BRZ双方に装着可能なタイプ(FRP:16万2800円/カーボン:19万8000円)だ。空力を考慮した設計に加え、インタークーラーの冷却効率を確保するため、開口部を拡大したデザインが特徴だ。
リヤバンパー(FRP:19万8000円/カーボン:33万円)は、フラットボトム構造とディフューザーによる空気の抜けを重視。開口部も機能性を強く意識したデザインで、走行抵抗となるパラシュート効果を軽減し、なおかつマフラーが発した熱をスムーズに排出できるよう設計されている。なお、デモカーはダクトを追加したスペシャル仕様だ。サーキット用GTウイングは開発中のプロトタイプ。
このチューンドをサーキットで試したレーシングドライバーの井入宏之選手は「テスト日があいにくの雨だったので、3速4500回転のハーフアクセルでもホイールスピンが止まらなかった。フルブースト領域じゃなくても、GR86と思えないほどのパワフルさが伝わってきたよ。感覚的にはターボチューンされたシルビア以上だね。ハイチューンの弱点となるミッションもシーケンシャルドグで強化されているし、ダウンフォースも強化されているから、ウエット路面でもそこそこ走りやすい。このクルマ、ドライコンディションだったら相当速いよ」とコメント。
圧倒的なポテンシャルを秘めた超改造FRスポーツ。アクセルオートのZN8ターボ仕様が、今後どのように速さを引き出していくのか非常に楽しみだ。
●問い合わせ:アクセルオート TEL:052-354-2533
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アクセルオート
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