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ノーマルECUのまま手軽にダイレクトイグニッション化!
ラグジュアリーな質感もAA63型の魅力だ
このグッドコンディションのAA63型セリカGT-R(後期の4A-G搭載モデル)は、点火系パーツでお馴染み“TMワークス”轟代表の愛車。
轟代表は自他共に認める4A-Gマニアで、初めての愛車は予算の都合でハチロクが買えずに手に入れたハチゴー、その後にダートラ仕様のAW11やアメリカから持ってきたAE86(カローラGT-S)、カローラFX(AE82)、スプリンターシエロ(AE92)など、マニアックな4A-G搭載車に乗り継いできたという筋金入りだ。
相棒のAA63セリカは、基本的にはあまりイジらず純正のスタイルをキープ。いわく「パーツ開発用兼ミニサーキットも走れたら良いなと思ってヤフオクで買ってきたんだけど、ハチロクと比べると車重があるから、お世辞にも速いとは言えないんだよね(汗) 一応、クラッチ交換ついでに戸田レーシングのフライホイールを入れてみたよ」とのこと。
続けて「ただ、リヤサスはハチロクと違って4輪独立懸架だし、ソアラやXXとほぼ同じシートが付いていてラグジュアリーな内装が魅力的。速さよりもグランドツーリング的に乗って楽しいクルマだよね! エンジンこそ4A-Gが載っているけど、デフもAE86とは形状が違うし、意外と共通部品が少ないんだ。その他はカリーナと同じ」と、魅力を語ってくれた。
細部を見ていく。エンジンで唯一の変更点がダイレクトイグニッション化。通常はECUの変更が必要だが、TMワークスのハイパフォーマンスコイルダイレクトイグニッションキットは、ノーマルECU+配線加工なしで装着が可能。全域での安定した点火を実現し、パワーアップ&トルクアップが狙える。TMワークスでは、各種4A-G用にキットを設定しているそうだ。
エキゾーストマフラーはフジツボの市販モデルをチョイス。排気効率の最適化と適度なエキゾーストサウンドで、運転するのが楽しくなる仕様となっている。
AE86との大きな違いはリヤサスペンションの構造。4輪独立懸架になっているので乗り心地は抜群とのこと。このクルマはKYB製のダンパーとダウンサスでローダウン化。ちなみにフロントサスペンションは、AE86とはスピンドルの形状が違うので流用は不可能とのことだ。
内装は完全にオリジナルの状態をキープ。「TWIN CAM16」という赤文字の入った3本スポークステアリングが印象的だ。
ブラックマスクという愛称の由来にもなっている特徴的なフロントフェイス。前期型では未使用時にヘッドライトレンズ面がボディと一体になるセミリトラクタブル式のライズアップヘッドライトを採用しているが、後期型では完全なリトラクタブル式になっている。
数ある4A-G搭載車の中でも独特な存在感を放つAA63セリカ。今後、轟代表がどのような方向性で進化させていくのか非常に楽しみだ。
●問い合わせ:ティ.エム.ワークス 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6913-1 TEL:0555-72-0546
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