「開催10回記念でD1チャイナとコラボ!」中国チューニングシーン最前線『ALL IN TUNING』レポート

中国のカスタムカー文化はこれからが本番!

3日間で3万人以上のクルマ好きを動員!

東京オートサロンと提携を組むカスタムカーショーと言えば、これまでタイやマレーシアが大成功を収めてきたが、今後は中国も肩を並べると思われる。その旗印となるのが、広州に近い東莞で開催されたAIT(オールインチューニング)だ。

今回のAITは記念すべき10回目の開催で、いわゆる走り屋系ストリートチューンだけでなく、RV系やキャンピング系、整備ツール、玩具などの出展も多く、クルマ好き全般が家族連れでも楽しめるイベントになっていた。

これまでは欧米や日本、東南アジアに比べて法的にカスタムカーに厳しいと言われていた中国も、ここ数年は規制緩和があったのかユーザーカーの展示が増加傾向。いわゆる“シャコタン熱”が高まってきている状況。

それを受けてか、去年はユーザーカーの展示は会場の外だったが、今年はちゃんと会場内に専用展示ゾーンが作られていて、気合いの入ったマシンがズラリ。メインゲートの前にも濃いのが並び、頭文字Dの登場マシンを模している3台が正面に飾られて注目を集めていた。

そして、なんといっても今年のAITの目玉は6年ぶりに再開したD1グランプリ中国ラウンドの併催だ。展示場の隣に作られた特設コースは、本来タイル敷きの駐車場にアスファルトを施工した本格的な作りで、国内外から50名オーバーのドライバーが参加。観客スタンドが無かったものの、フェンスにはたくさんの立ち見ギャラリーが陣取っていた。

これを見て感化される若者は多いはず。これまで他のアジア諸国に比べて遅れをとっていた感のある中国のドリフトも、今後はD1GPに出場するプロだけでなく、草イベントが生まれ育ち、アジア圏のドリフトはさらに過熱するだろう。そのためのパーツ開発が進めば、今後はリーズナブルで品質の良い日本車向け中国製カスタムパーツも増えていくだろう。今後の中国チューニングシーンに期待がかかる。

イベント概要
開催期間:2023年10月18日~20日
会場:広東現代国際展示センター
来場者数:3万3453人

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