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アメリカで行われた大規模イベントに潜入!
日本では湾岸BASEが大いに盛り上がったが、アメリカにもカーショーとドラッグレース、音楽などを複合的にミックスしたナイトイベントが存在する。そのひとつが、Elite Tuner SoCal Night Edition(エリートチューナー・ソーキャル・ナイトエディション)。カリフォルニアのサーキット、アーウィンデール・スピードウェイで開催されたイベントに潜入取材を行なった。
Kスワップ本格FFドラッガー
EG6型シビックで1/4マイル9秒台を誇るFFドラッガー。どちらかというと西海岸より東海岸で見かけることが多いパフォーマンス重視型で、エンジンはK20にスワップ。ターボではなく、あくまで自然吸気で勝負しており、エンジンの生み出す力をいかにフロントタイヤに効率よく伝えるかを追求している。
大型のカーボン製サージタンクの先端はそのままバンパー中央へと飛び出し、フレッシュエアを燃焼エネルギーへと変換。排気はドラッグカルテル製のメガホン型エキマニにより素早く放出される。シリンダーヘッドには高回転に対応する無骨なメカニカルフューエルポンプが備わり、雑然とした室内には制御を司どるMoTeC M400が配置されていた。
ナイトイベントで本領を発揮する740馬力のRC F
カラーリングからしてローライダー志向のメキシコ系かと思いきや、フィリピン系のオーナーが隅々まで手を入れ、ショーカーとして仕上げたレクサスRC F。5.0LのV8エンジンはNOSでドーピングが図られ、740psの最高出力を誇るという。
カスタムのハイライトはトランクルームで、エアサスのコンポーネントとハイエンドオーディオをインストール。エアタンクにはボディカラーと同じペイントが施され、トリムも張り替える念の入りようだ。インテリアは各種カーボンパネルとレザートリム、BRAUMのシートとロールケージを備え、ルーフにはキラキラ光るLED照明を内蔵。ホイールやエンジンルームにも照明が施され、夜はとにかく目立ちまくっていた。
クリーン&ワイドな西海岸流BRZ
数多くのメンバーで構成される「Team Prolifik USA」のジョシュが所有するBRZは、PANDEMのワイドボディキットVer. 3.5を装着。スワンネックのGTウイングはLBWKで、カーボン製のボンネットとトランクフードも備わる。オフセットの自由度が高いWORKのホイールはアメリカでも人気が高く、ワイドボディだからと言って必ずしも鍛造削り出しとは限らない。
インテリアにはカラーバリエーションの豊富さで知られるSTATUS:のバケットシートとロールケージが備わり、クールな西海岸流トラックスタンスといった印象だ。
HKS愛が炸裂したGRカローラ
親子でHKSをこよなく愛するアメリカ人オーナーに遭遇。父親の方はアメリカで最初にA90スープラのHKSワイドボディキットを導入した人物なのだが、息子の方は通学に毎日使っているGRカローラをカスタマイズ。カーボンのカバーが備わるコールドエアインテークフルキットの他、カーボン製エンジンカバーやヒューズボックスカバー、スーパーSQVなど、様々なHKS製プロダクトを導入している。
スバルWRXのバッグド・ワイドボディ
アメリカではこれまで東海岸で人気が高かったスバル車だが、最近は西海岸のカーショーでも見かける機会が増えてきた。こちらの2018年モデルはMntRider Designのワイドボディを備え、エアリフトのエアサスでローダウン。シャシーマウントルックのウイングも備え、完全なるスタンスへと変身を遂げている。
エンジンはETSのターボキットを使いつつ、タービンを目立つ位置にトップマウント。インタークーラーを前置きしてチタンのインテークパイプを使う他、恐らくワンオフだと思われるインテークマニホールドは2気筒ごとにサージタンクを設けた構造を採用している。
Part.2へ続く
PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI
取材イベント:Elite Tuner SoCal Night Edition 2024