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2021年春の発売以降、爆発的なヒットを飛ばしているボルクレーシング21C。ヴィンテージ感溢れるデザインの奥に見え隠れする最新のテクノロジーに改めて迫っていく。
『グループC』の意志を継いだ新たな名作
8.5J〜12.0Jの展開で幅広いマシンへのマッチングが可能!
当時を知るユーザーなら、ディンプルスポークの造形で遠い記憶が鮮明に甦るほど、80〜90年代を席巻したボルクレーシング・グループC。
そのネーミング通り、グループCマシンに投入されていたレーシングホイールをストリートモデルに落とし込んだもので、軽量化だけでなく応力分散や空気抵抗の低減までを狙ったディンプルスポークは、ボルクレーシングのアイコンというべきものだった。
さて、そんな名作をバックボーンとして2021年春に発表されたのが、ディープリム×鍛造1ピースの21Cだ。オリジナルは鋳造ディスクと鍛造リムを組み合わせた3ピースだったが、21Cは「21世紀のグループC」として開発に取り組んだため、復刻という概念は皆無。
ディンプル形状を備えた5本スポークというグループCのDNAこそ受け継ぐが、ハイパフォーマンスを支える強度・剛性と、ボルクレーシング最深を誇るステップリムを筆頭に、ディンプル効果をスポーク裏にまで及ばせるなど徹底的に性能を進化。さらに、オリジナルが持つフラットディスクと決別した3つのコンケイブフェイスなど、最新の設計思想や技術を惜しみなく注いでいる。
TE37が登場するまではボルクレーシングのアイコンというべき存在だったディンプルスポーク。滑らかな凹形状は軽さだけでなく応力分散や空気抵抗低減も狙って導き出されたものだ。
スポーク裏がフラットだったオリジナルに対し、21Cは断面厚を稼ぐためディンプル裏を凸形状としたバブルバックデザインに、TE37SAGAで実現したコの字断面もプラス。軽量・高剛性を突き詰めた。
深みやステップ形状に注目してしまうリムフランジだが、真の見所は鍛造1ピースならではのメリットを活かした設計だ。応力を受けるポイントは厚く、強度が充分なポイントは薄く…と、コントロールした作り込みがなされている。
パンデムのワイドボディを纏ったレーシースタイルのFC3Sに、ディンプルスポークがドンピシャとなる21Cは、フロント10.5Jマイナス25×18インチ、リヤ11.5Jマイナス40×18インチでマッチング。引っ張りタイヤ&エアサスで、フロント95mmのLLリム、リヤ108mmのLLLリムを収める。
21Cのカラーバリエーションは、ダークガンメタ/リムDCとブロンズの2色展開だ。往年のテイストをしっかりと放ちつつ、あらゆる角度から最新の技術や魅せ技を注ぎ込んできたボルクレーシングの渾身作。80〜90年代ブームやネオクラカスタムにおいて、間違いなくキラーアイテムとなる一本だ。
●製品仕様
価格:7万8000円〜8万5000円
サイズ:18×8.5J〜18×12.0J
カラー:ダークガンメタ/リム、DCブロンズ
●問い合わせ:レイズ TEL:06-6787-1110
●取材協力:三好自動車 岡山県倉敷市下庄947-6 TEL:086-462-0708
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レイズ
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