「セブンからエイトに乗り替えてカスタムが加速!?」デイトナ24時間仕様をオマージュした超ワイドRX-8、見参!!

RE雨宮とパンデムのエアロを効果的にミックス!

サーキット走行まで考慮したハイレベルメイキング!

岡山県を代表するロータリーエンジン車のカスタマイズショップのひとつである“三好自動車”。サーキットでコンマ数秒を争うマシンメイクも可能だが、現在は希少になりつつあるロータリー搭載車を長く楽しむことがモットーとし、自由な発想と斬新なアイディアで、ユーザーが思い描く理想のクルマ作りに精を出す。

とくに、日本のカスタムシーンを代表するリバティウォークやTRA京都のワイドボディキットを装着したユーザーカーも数多く手がけ、それに往年のレース車両のイメージを取り入れたカラーリングを施すのが、同社を支えるフロントランナー達のモディファイだ。

このRX-8もその考えが色濃く反映された1台。オーナーは父親の代から三好自動車に通い、以前乗っていたFD3Sでもカスタマイズにどっぷりとハマっていた生粋のロータリーフリークだ。結婚を機に最終型のRX-8に乗り替えたものの、モディファイへの情熱は冷めることはなく、最終的には現在の姿へと大きく変貌を遂げた。

「最初は複数候補があったのですが、ボディカラーがデイトナ24時間レース車両と同じスパークリングブラックパールであったことから“これのレプリカとかどう?”と提案されて…。最初は派手過ぎないかと思っていたのですが、完成した姿を見たら感動しちゃいました。派手ではありますが、三好さんのところには自分より激しくカスタマイズされたマシンが集うので、正直感覚がマヒしている部分もあると思いますね(笑)」とはオーナーの弁。

カストロールのカラーリングは2008年のデイトナ24時間レース・GTクラスで優勝したスピードソースレーシングチームのマシンがモチーフ。レース車両のボディがワイド化されているのに合わせ、パンデムのワイドフェンダーキットを装着してイメージを整えている。

フロントが100mm、リアは160mmも拡大したフェンダー内に収まるのは、フロント10.5Jマイナス9×18、リヤ12Jマイナス41×18とかなり堀の深いステップリムを刻むワーク・マイスターS1。マットブラックのカラーで足元の印象をグッと引き締め、タイヤはスポコン界の鉄板というべき“TOYO PROXES R888R”を組み合わせている。

サスペンションには、置きイベントでロワードスタイルがより際立つと同時に普段使いもこなせるイデアル製のエアサスをチョイスした。

フロントバンパーとボンネットはオーナーが愛してやまないRE雨宮製だ。フロントバンパーは大きな開口部を持つ中央部の奥にエアクリーナーへと空気を導くダクトを組み込み、左右にはオイルクーラーを配置。ボンネットは左右にエアアウトレットが設けられ、エンジンルーム内の熱を効率よく排出する設計。サーキット走行時のクーリング対策も万全だ。

カーボン製のダッグテールスポイラーはグッドガン製。スワンネックタイプのGTウイングは三好自動車がストックとして保管していたものでメーカーは不明だが、グリーンのカーボンラッピングが施すことで、ダッグテールスポイラーとビジュアルを統一。レーシーなイメージと映えるビジュアルを両立させている。また、パンデムがオプションで用意するカナードも前後でセット。マッドマイク選手とノブ谷口選手のサインはオーナーにとって宝物だ。

ブレーキはオートエグゼのスリットローターにIDI製のパッドで強化。キャリパーは純正のままだが、赤にペイントし、アクセントを添えている。

インテリアは本来白系のルーフライニング、ピラーをブラックに張り替えることで室内全体をコーディネイト。さらに、サイトウロールケージのサイドバー付きのロールケージ(ペイント)、グレッディの4点式シートベルト(限定品)、レカロRMS(カーボンラッピング)などには、グリーンの差し色を添えて華やかさに演出。カストロールカラーのボディラッピングとも高い親和性を持つ。

ステアリングはグレッディから100本限定で限定販売されたリアルカーボン製。シリアルナンバーが『8番』ということで即決したという。ダッシュボード中央の3連メーターは落ち着きのあるデザインのDefiのアドバンスで、左から油圧/油温/水温を表示。本来3連メーターの位置にあるACクライメートコントロールパネルはステアリングの左下に移設されている。

駆動系はORCのライトクラッチとOS技研製のスーパーロックLSD(1.5WAY)で強化しているが、パワー系はRE雨宮のエアクリーナーボックスと排気系以外は手を付けていない。デイトナ仕様のレーシングマシン同様に「20Bの3ローター化」への願望はあるというが、現在は未定とのことだ。「ただ、三好さんに話すと、なんだかんだで実現してしまいそうですけどね」と笑う。

マツダスピリッツをオマージュしながら、最新のアプローチを加えることで、単なるレプリカではなく、カスタムカーとして個性とインパクトも抜群のRX-8。ここまで仕上げたオーナーの愛情は並々ならぬものがあり、モディファイにのめり込みたくなる気持ちも理解できる。世界に1台を極めるための旅は、まだ終わる気配はない。

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●取材協力:三好自動車 岡山県倉敷市下庄947-6 TEL:086-462-0708

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