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カラーリング以外は参戦当時の仕様をキープ!
深田一希選手は東京オートサロン2025のe-D1GPにも参戦予定!
グレッディカラーのR35GT-Rがドリフトするシーンを見たのはいつぶりだろう…。何を隠そうこのR35は『TRUST GReddy 35RX SPEC-D』に他ならない。D1GPの2014年シーズンに第三世代GT-R初のD1車両としてデビューし、川畑真人選手ドライブにて2015年のシリーズチャンピオンに輝いたエポックメイキングな1台だ。
そして、このR35がデモランするにあたりドライバーとして選ばれたのが、イッチーの愛称で知られる深田一樹選手。それに、トラスト社員兼レーシングドライバーの新川真也選手だ。
これらは、大型ドレスアップカーイベント『クリーンカルチャージャパン』での一幕だ。千葉県のロングウッドステーションを貸し切り、普段はモールの通路となっている芝生エリアを参加車両の展示スペースに使用。どこかアメリカ西海岸のカーミートの匂いを感じさせるのは、このイベントのルーツがアメリカの同名イベントにあるというのも理由だろう。
様々なメーカーブースが出展する他、参加車両がマフラー音量の大きさで一番を競い合うコンテンツがあるのも、他のイベントではなかなか見られない特色のひとつ。
そして、駐車場スペースには特設のドリフトデモラン会場まで作り上げ、現役D1GP車両からショーカーさながらのドリドレマシンまで個性溢れるドリ車が多くの観客を前にデモランを繰り広げていた。
今回、深田選手がドライブしたR35は元D1GP車両であり、カラーリングが変更となった以外はほとんど当時の仕様のままだ。
エンジンはVR38DETTを4.0L化したTD06SH-22Gツインターボ仕様。現役時はレースガスでのセッティングで1058psを実測で出力していたが、復活させるにあたって燃料を一般的なハイオクガソリン仕様に戻してリセッティングが施されているとのことだ。
足回りはワンオフのアングルキットを装着し、深い角度に耐えうる最大切れ角を獲得済み。まだショートナックルが当たり前でなかった時代、川畑選手が180SXに乗っていた頃から煮詰め上げていったノウハウが集約されている。
エクステリアはパンデムのボディキットこそ当時のままだが、カラーリングをトーヨータイヤの青を基調としたものから、トラストの3色をキーに据えたものへ変更。装着タイヤはダンロップのディレッツァZ3(265/35-18)で、ホイールにはボルクレーシングG25を組み合わせる。
当然ながら、深田選手にとってR35GT-Rは初体験。相手はパーツメーカーが仕上げた1000psの怪物、緊張した面持ちでドライバーズシートに収まる姿が印象的だった。
そして運命のデモランタイム。満を持してコースインする深田選手とR35だったが、いきなりの1本目は大スピン! どうやら、普段は一般の駐車場として使われている特設コースなだけあって、アスファルトの路面がツルツル状態で全くグリップしなかったようだ。しかし、彼女もれっきとした競技ドリフト選手。徐々に修正していき、最終的には驚くほどハイレベルなドリフトを披露してみせたのだ。
そんな深田選手の活躍は、間もなく開催される東京オートサロン2025でも見ることができる。1月11日(土)に幕張メッセ国際会議場内2F(コンベンションホール)で開催される『e-D1 GRAND PRIX @ TOKYO AUTO SALON 2025 by グランツーリスモ7』のメンバーとして登場予定。蕎麦切広大、山中真生、田野結希、田野結希、野村圭市、石井亮とD1GPで活躍中の名だたる20代のドリフターと並んで出場するのでお楽しみに!