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スカイラインにGT-R、シルビア、Zなど日産車ならOK!
2024年12月7日&8日、富士スピードウェイを舞台に「超日産博2024」が開催された。1日目の7日は「展示DAY」と題してP2・CGパークで1000台規模のミーティング、2日目の8日は「ドリフトDAY」と題してマルチパーパスドライビングコース&ジムカーナコースでの走行会が行われた。今回は、そんな超日産博の1日目「展示DAY」に潜入! 特に注目を集めたマシンたちをピックアップ形式でお届けしよう。
ダイシンのレーシングカーがお出迎え!



超日産博2024には、ユーザーカーだけではなく、メーカー&ショップも多数参加し、ブース&自慢のデモカーを出展していた。そんな中でも目立っていたのが、入場ゲートを入ってすぐの場所に展示されていたチームダイシンのレーシングカー達。スーパー耐久シリーズ参戦中のR35GT-Rを始め、JGTC仕様のダイシン アドバン シルビアやTS仕様のB310サニー等々、ダイシンカラーの歴代マシンが勢揃いしたのだ。
メーカー&ショップも勢揃い!


さらに会場内には、リバティーウォークやクールジャパン、326パワー、NITTO、Tディメンド、T&E、ユーラス、スピードフォルム、D-MAXなど、日本有数のメーカー&ショップがブースを出展。この日限りの特価セールやデモカー展示などで会場を賑わせていた。
340km/hをマークするプライベーターのBNR34


無数についた飛び石の傷跡が、強烈な存在感を放つBNR34。 エンジンはワイセコ87Φピストンにイーグル鍛造コンロッドを組み合わせて2.6Lのまま強化し、燃焼室もフルポート&サークル加工を実施。組み合わせるタービンはペケロクの愛称で知られるRX6で、ハイブースト2.0キロ時に900psを発揮する超スペック仕様だ。全開走行中は9000rpmまで回し切り、メーター振り切り340km/hまで持っていくというから恐れ入る。

ホイールはボルクレーシング(11J+15×18)で、タイヤにはアドバンA050(295/35R18)をセレクト。その奥にチラつくブレーキは、ストップテックのシステム(F6ポット リヤ4ポット)だ。足回りは、ビルズの別タンク式サスペンションを軸に構築。ちなみに、ワイドフェンダーはオーナーが見つけて買ってきたロシア製の製品とのこと。

フロントバンパーはニスモ製をベースに、インタークーラーに合わせて開口部を加工。フアンダーパネルはカーショップF1の製品を加工したスペシャルだ。

リヤのカーボンディフューザーはオーナーのオリジナルメイド。自宅にはカーボンを焼くための釜まで設置しているそうだ。


「ストリートカーなのでドンガラは嫌!」というオーナーの拘りで、後席には巨大なウーファーを設置。さらに、トランク内にはバッテリーやコレクタータンク、リレーやスイッチ類が整然と並ぶ。これは「もしトラブルがあってもオーナー自身で原因究明して、自走で帰ってこられるように」という理由から。とにかく、本気度は超日産博2024の中でもダントツだった。
L28改3.3LにLINK制御、温故知新のスタンス仕様Z31!

以前にUSDM仕様の180SXに乗っていて、リトラが好きという理由でZ31のカスタムを決意したという中山さん。ベースはワイドな300ZXの左ハンドル仕様車で、カリフォルニアを走っていそうな西海岸スタイルを狙っている。

心臓部は、VG30ETからL28改3.3Lユニットに変更。腰下はN42マニアブロックという珍しい逸品を使い、そこにOS技研のピストンやクランクをセット。ワイヤータックはもちろん、ラジエターを左右に振り分けるなど手の込んだ仕様だ。

バレルスロットルはアメリカ製の試作品で、そこにワンオフ削り出しのファンネルを装着している。エキマニはS&Aオートクリエイトのワンオフ6-1等長タイプだ。


パワーを安定発揮させるべく、マネージメントにはLINK G4Xを投入し、弱点である点火系はデスビを廃してダイレクトイグニッション化。圧縮比は12.7で、目標馬力は390ps。2025年は、この仕様で筑波サーキットの走行に挑戦するとのことだった。

まさにシャコタンという言葉が似合う極低仕様だが、それを担うサスペンションシステムは326パワーのワンオフ車高調。ホイールはリバレルしたロティフォームDSCで、サイズはフロント10Jプラス×17、リヤ11Jプラス7×17という設定。その奥には、APレーシングのブレーキキットが備わる。


フルレストアした後、徹底的に作り込まれたインテリアも必見。ダッシュボード周辺こそ純正の面影を残しているが、ペダルはチルトンのオルガン式に変更された本格仕様。フル溶接のロールケージは、レーシングカーのメンテナンスを行うスパンレーシングによるものだ。

非常にレーシングな印象を受けるラゲッジスペース。米ラジウムエンジニアリングのフューエルタンクを軸に、燃料系を美しくレイアウト。全ての配管を、メッシュホースではなくアルミのプロライナーで製作している点も注目だ。

エキゾーストマフラーはチタンテールのワンオフデュアル仕様。Z31を知らない世代にも純粋にカッコ良いと思わせる。そんな隙のない作り込みが冴える1台だ。
PHOTO&REPORT:三木宏章
取材イベント:超日産博 2024
Part.2へ続く