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新型BRZとグループA車両で猛烈アピール!
日本屈指のチューニングパーツメーカー“HKS”は北米での認知度も高い。SEMAには現地法人の“HKS USA”が毎年ブースを出展しているが、今回は発売間もない新型BRZとグループAを戦い抜いたスカイラインGT-R(BNR32)を展示し、存在感をアピールしていた。
まず、新型BRZはHKSオリジナルエアロシステムでフル武装。構成パーツは、フロントリップスポイラー、カナード、フェンダーカバー、サイドスカート、リヤサイドディフューザー、リヤウイング、GTウイングの7点。シリーズの1作目という位置付けで、バンパー類はノーマルのままアンダーリップ等を追加していくもっともオーソドックスなタイプとなる。その他、足回りや吸排気系も日本国内で開発したパーツで固め、最新のチューニングスタイルを構築している。
一方のBNR32については、かつてのレーシングスペックそのままだが「アメリカでの第二世代GT-R人気がうなぎ上りの状況で、“今こそこのクルマをアメリカのショーに出展すべき”という話になったんです」とHKS USAの森田さんは語る。
この車両は、メーカーワークスではなくプライベーターながら1993年にポールポジションを2度獲得、第3戦SUGOでは優勝を遂げるなど、輝かしい戦果をあげた存在だ。SEMA2021に向けては、新品のグループAスペックタイヤへと交換したのみで約30年の歴史を感じさせるオーラを全身から放つ。
「意外な事に、アメリカだとHKSスカイラインの知名度はそこまで高くないみたいで…。取材に来てくれたメディアの方でも知らない人がいるくらいでした。今後はアメリカ国内の各種イベントに展示して、プロモーション用マシンとして1年ほど活躍してもらう予定です」とのことだ。
GTIIシリーズの後継タービンを発表!
純日本製モデルとして、長年エンドユーザーに愛され続けたHKSのボールベアリング式タービン“GTIIシリーズ”。製品の統廃合の影響でラインナップから姿を消したが、その後継モデルがついに姿を現した。
モデル予定ラインナップは、500馬力対応の”GT4950-BB”、900馬力対応の”GT6290-BB”と”GT6290-BB”、950馬力対応の”GT7595-BB”、1150馬力対応の”GT75115-BB”の5種類。SEMA2021では、単体展示の他、最大サイズのGT75115-BBをガレージアクティブのドライカーボンGT-Rに組み込み、来場客の視線を集めていた。
正式な発売日や価格等は決定していないようだが、GT75115_BBの販売予定価格は48万8000円と教えてくれた。究極を目指すハイパワー志向のユーザーには朗報と言えるだろう。
●取材イベント:SEMA SHOW 2021
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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