「12連スロットル仕様のV12スープラが誕生する!?」究極のサウンドとレスポンスを追い求めるチューナーの戦い

2025年内のシェイクダウンを予定!

エンジンスワップに加えて多連スロットル化も実施

パワーチューニングにかけては無類の強さを誇るチューナー“ブラックライン”が、とんでもないプロジェクトを進行中だ。それは、JZA80スープラにセンチュリー由来の1GZ型V12エンジンを搭載するというもの。しかも12連スロットル仕様で、だ。

「元々は、ワンオフの4連スロットルを製作したのが始まりなんです。“これならV6用とかも作れるかな?”と考えたところで、どうせなら漢らしい12連スロットルを作ろう!と盛り上がっちゃって」と笑いながら語るブラックライン鈴木代表。

思いついたところで、早速中古の1GZ-FEエンジンを購入。インテークマニフォールドをバラしながら12連スロットル製作に必要な部品を切り出しつつ、リンケージのレイアウトを煮詰めていった。

このリンケージ、一般的な4連スロットル程度のサイズならば片側に配置することも可能だったが、V型エンジンの12連スロットルとなるとそうもいかず、ロッドのたわみが発生して手前と奥でスロットル開度が変化してしまう。そこで、前後の中間点を軸とし、前後左右バンク計12個のバタフライを動かすシステムをオリジナルで開発した。

エンジン搭載位置は、オイルパンのストレーナーに合わせて設定。ミッションはOS技研のGT-R用シーケンシャルドグを組み合わせている。なお、現状では12連スロットルを組み付けるとボンネットに干渉するため、正式な搭載時にはボンネットを切り抜いてアメリカンドラッグ風にスロットル部を突き出すことも考えているとか。

仮合わせ状態ということもあり、エンジンマウントは加工しやすいアルミで製作。今後、搭載位置を微調整しながらスチール素材を使って最終版のエンジンマウントを製作予定だ。

直6エンジンとV12エンジンは前後方向の寸法に大きな差はないものの、60度バンクの1GZ-FEはとにかく大きい。当然、エンジンルーム内の空気の抜けも悪化するため、ラジエターは大型コアをフロントバンパー内に寝かせるカタチでレイアウトしている。

「エンジンマネージメントをどうするかについては、1JZエンジンを2機掛けしていると考えればF-CON Vプロでも十分かなって思っています。でも、ミッションがシーケンシャルドグなので、モーテック制御でパドルシフト化というのも面白そうだし…。もうちょっと考えてみます!」。

多連スロットル仕様のV12スープラが、一体どのような走りを見せてくれるのか。夢が広がるチューニングプロジェクト。2025年内のシェイクダウンを目指して作業を進めているというだけに、その進捗状況に期待したい。

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●取材協力:ブラックライン 埼玉県川越市下広谷690-1 TEL:049-239-6667

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【関連リンク】
ブラックライン
http://www.blackline-racing.com

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