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5スポークの王道モデルをステップリムと共に味わえ!
フル切削仕上げの「マシニング&ダイヤモンドカット」も設定
走り屋にとって憧れのホイールとなっている“アドバンレーシング”。生粋のクルマ好きとしても知られるデザイナー兼プロデューサー萩原修さんが描くそのフォルムは、本物だけが持つオーラに溢れている。
中でも圧倒的な人気を誇るのが、鍛造1ピースモデルのGTビヨンドだ。コンケイブの効いた骨太な5スポークは、目の肥えたカスタムフリークを魅了してきた。「いつかはGTビヨンドを履きたい…」と熱い想いを胸に秘めている人も多いことだろう。そんなフリークにとって、悩ましい選択肢がひとつ増えたとも言えそうだ。

今年の東京オートサロンでベールを脱いだのは、ステップリムを採用した兄弟モデル『アドバンレーシングGTビヨンドR』。どこか懐かしさも感じさせるステップリムと、ビヨンド譲りのスポークが見事な融合を見せているではないか。GTシリーズの基本デザインを踏襲しつつ、また異なる雰囲気に仕上げられた。
二卵性双生児とでも言えようか。躍動感のあるコンケイブ形状を特徴とするビヨンドに対し、存在感のあるステップリムならではの美しい輝きで魅せるビヨンドR。同じ遺伝子を持ちながら、それぞれが強烈な個性を放っている。

ステップリムの内側からスポークが立ち上げられているのが特徴。そうしてリムの深さを際立たせると同時に広いフェイス面積を確保した。リムの深さ(ステップリムの下側のリム幅)はL-1からL-4までの4種類。リム幅は8.5Jから12Jとワイドリムを前提とした設計となる。

スポーク上にはGTシリーズのアイデンティティーともいえる切削ロゴが刻まれる。その高性能は説明するまでもなく、軽量でありながらJWL規格を遥かに凌ぐ比類なき強度を実現する。

直線的なスポークにサイドカットを刻み込んだデザインはビヨンド譲り。ステップリムという構造上、ディスク部はタイトになる方向だが、十分なコンケイブが与えられ、存在感のあるフォルムを構築する。

リムの両サイドには加減速時にタイヤが空転するのを予防するローレット加工が施される。さらにビッグキャリパーに対応するなど、フルチューン車両への装着を前提にした設計となる。

そして、特筆すべきは全面切削モデル(マシニング&ダイヤモンドカット)が用意されたこと。フェイス面積が広くなるステップリムだからこそ、鏡のような煌めきが一層際立つ。その美しい輝きは、素材の密度が高い鍛造だからこそ実現できた。


さらにビヨンドRでは、リム切削+センター一部切削モデルのダイヤモンドカット&プラチナブラックや、フル塗装仕上げのレーシングチタニウムブラックを加えた全3色をラインアップ。仕上げ方でガラリとイメージが変わるのも面白い。
ただ自信を持って言えるのは、いずれも抜群のカッコ良さということ。リリースは今年夏頃になる予定。それまでに、どう履きこなすか…じっくりと悩んで欲しい。
●問い合わせ:YFC TEL:0463-75-9346
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