新車からステップアップしフルチューンに到達！
低回転の扱いやすさはそのままに、高回転域のパンチを獲得！
WRCやスーパーGTなどのモータースポーツや『頭文字D』の影響を受けて、スポーツ走行やチューニングに興味を抱きつつ、普段使いの実用性を考えてスポーツカーの購入に踏み切れなかったという菊本さん。実はランエボXの購入前に、実用性重視でGRBの試乗へと出かけていた。
「5ドアハッチのGRBなら普段使いからスポーツ走行まで楽しめそうだと、契約寸前までいきましたが、地元で生産されているエボXが生産終了になると聞いてファイナルエディションを購入。初めて走らせた時はイメージしていた以上に鋭い加速で、翼をつけたら飛ぶんじゃないかとビックリしました(笑)」。
ワゴンほどの使い勝手はないが、荷物も載せられて走りが楽しいランエボXに満足していたが、趣味の音楽を楽しむためにオーディオインストールに訪れていたランデュースで他のスポーツカーを眺めているうちにチューニング欲求が湧き上がる。
「マフラーや足回りを換えて2年ほど楽しんでいたんですけど、ここからパワーを上げると愛車がどのように変化するのか気になりだしました。そこでドラテク向上と違いの体感を目的にしたパワーチューンを相談し、ブーストアップからタービン交換、最後にインジェクター追加とF-CON Vプロ制御といった、3段階のステップアップメニューを組んでもらいました」。
尚、当初はストリートしか考えていなかったが、ブーストアップで激変した速さを楽しもうとサーキットにも進出。走り込みを重ねていく中で、エンジンチューン＝扱いにくくなるかも…との不安から予定していなかった排気量アップが気になり、追加ステップで2.2L化を加えてきた。
エンジン本体ノーマルでも中高回転が頼もしくなるGTIII-RSだが、そのパフォーマンスを発揮させるには高効率なインタークーラーが必要だ。サーキット走行も楽しむため、ラジエターやオイルクーラーといったクーリング環境も万全とした。
ステップアップとともにブレーキシステム投入など周辺環境も整備。初期から使用しているオーリンズDFV車高調は、減衰力を引き締めるだけだと不足気味になってきたため、レート変更などのセットアップへ取り組む予定だ。
ドライビングに集中できる環境で愛車のコンディションがしっかりと確認できるように、ワーニング機能を搭載した追加メーターをグローブボックス上に、タコメーターをAピラー部にインストール。インテリアに馴染む仕上がりも重視した。
「低回転しか使わないストリートではあまり違いを感じませんでしたが、サーキットでは別次元。ワイドレンジで扱いやすく、スピードが自然と高まっていき、最初は全開でアクセルを踏めないぐらいでした。このスペックに見合うドラテクを身に着けたい…とシミュレーターでの練習にも取り組んでいます」。
486ps＆64㎏mという圧倒的なパフォーマンス。今後はエアロ装備での空力強化も視野に入れ、全力で愛車の魅力を引き出していくという。
●取材協力：オリジナルランデュース 岡山県倉敷市三田118-1 TEL：086-464-0606
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