藤原拓海の声優・三木眞一郎氏のトレノに刺激を受け製作!

名門カーランドで製作した超忠実レプリカ!

頭文字Dの劇中で活躍するAE86は3台。1台はもちろん藤原拓海の3ドアトレノ。もう1台は神奈川サイドワインダー戦で登場する乾信司の2ドアトレノ。そして、忘れてはならないのが、秋山渉の3ドアレビンだ。当初のボルトオンターボ仕様時には渉のホームコースである正丸峠のダウンヒルで拓海と対決。さらに、埼玉北西エリア連合の助っ人となったスーパーチャージャー仕様では、ヒルクライムで高橋啓介と対戦する。プロジェクトDのダブルエースの2人と激闘を繰り広げた数少ないキャラクターである。

そんな秋山渉の最終仕様レプリカに乗るのが現役声優の鶴岡聡さん。8年前に製作したマシンだが、そのきっかけは多くのレプリカオーナーとは異なるものだった。

「ある現場で藤原拓海の声を担当されている三木眞一郎さんとご一緒することがあり、トレノに乗せていただいて自分もハチロクに乗りたいと思ったんです。秋山渉のレプリカにしたのは、まずアニメで声を担当された松本保典さんのお芝居にシビレたのがひとつ。それと、バトル時には粗暴な面もあるけれど、普段は妹思いで、拓海にアドバイスするなど敵に塩を送ることを厭わない上杉謙信的な秋山の性格にも共感しました。最終仕様としたのは、以前にSW20やST205でターボには乗ったことがありましたが、スーパーチャージャーは未体験だったのが理由です」という。

84年式の前期型レビンは、三木氏の紹介によりカーランドがベース車探しからフルレストア、カスタマイズまで行なったもの。細部に至るまでカーランドのノウハウが詰め込まれているが、中でも拘っている4A-GZエンジンで、ドナーとして3機を用意し、その良いとこ取りで組み上げたものだ。

本来は横置き用のエンジンを縦置き搭載するため、吸気系はワンオフで加工。点火はダイレクト化されている。エアクリーナーが剥き出しタイプではなく、ARC製のBOXタイプとしているのは、劇中でチラッと見えたエンジンルームをヒントにセレクトしたものだ。

フルレストアで素晴らしいコンディションのボディ。スポイラーと一体のCBY製リヤゲートがお気に入り。排気系はカーランドのエキマニとタイプD 60Sマフラーの組み合わせだ。

カーボンボンネットであることも最終仕様にしようと思った理由のひとつ。製作当初はグリルレスだったが、冷却性を考慮して秋山 渉のスーチャー仕様時と似た形状の社外品を装着している。

原作でのホイールはターボ仕様がSSRフォーミュラメッシュ、スーパーチャージャーがスプリントハート。このマシンも原作に倣って当時モノのスプリントハートを履いており、前後とも7.5Jプラス24×15インチ。タイヤはアドバンネオバAD08Rの195/50だ。

ショーカーレベルの美しい室内。ナルディのステアリングやブリッツのブースト計なども秋山渉と同仕様だが、ロールケージは装着していない。シートは運転席のみをブリッドZETAⅡに変更。

「愛車は最初のSW20からトヨタ車一筋。今はこのレビンの他に、大排気量NAエンジンで選んだレクサスIS500も所有しています。頭文字Dはキャラそれぞれが自分に投影できる名言を残しているのも人気の理由ですよね」と語る鶴岡さん。真のクルマ好きだからこそ作り上げることができた、ハイレベルな劇中車仕様というわけだ。

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