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待望のGR86&GRヤリス用パフォーマンスパーツ群に迫る
次世代Vプロは遠隔セッティングが可能に!
東京オートサロン2022のHKSブースは、これからのチューニングシーンをはっきりとカタチとして示す展開。中央にはワークスカラーのGR86が配置されていたが、WEB OPTIONがとくに注目したのはそれを挟み込むように展示されていた市販チューニングスペックのGR86とGRヤリスの2台だ。
まずはGR86から。心臓部にはHKS謹製のGT2スーパーチャージャーキットで武装。排気量アップしたかのようなフラットなパワー特性は、FA24エンジンとの相性も非常に良いそうだ。発売は2022年6月を予定しているという。
コンプレッサー本体はZN6用と同じGT2-7040Lだが、吸気量を制限するリストリクターの径を400ccの排気量アップに合わせて拡大。ECUチューニングと連動させながら340ps狙っていくキットとなる。
GT2スーパーチャージャーキットと並行で開発を進めているボルトオンターボシステムもキット状態でディスプレイ。タービンサイズは複数から選択可能で、リリースは6月を予定。
さらに、NA仕様のエンジンディスプレイには、新開発のインテークシステムをインストール。アルミ製のインテークパイプやレーシングサクションキットも順次リリース予定で、トータルで吸気系の大幅な効率アップが可能となる。
チューニングECUとして一世を風靡したF-CON Vプロも、ついに第五世代モデルのVer.5.0を発表。展示されていたのはプロトタイプだが、注目すべきはHBASによるインターネット通信機能で、なんとプロチューナーによる遠隔操作に対応するというではないか。有力ショップへの先行リリースを経て、夏頃のリリースを予定している。
一方のGRヤリスは、カーボンタイプのコールドエアインテークやメタルキャタライザーなど、リリースを控える多数のパーツが展示されていたが、最注目すべきはサブコントロールシステムと名付けられたパワーアップアイテムだろう。
これは、パワーエディター(リリース済み)以上のブーストアップを可能とするもので、専用基盤内蔵のF-CON iS(サブコン)と負圧制御アクチュエーターに対応するEVC7(ブーストコントローラー)をセットにしたもので、ポン付けで約40ps、パワーライター店で現車セッティングを施せば最大60psアップが狙えるという。さらに、配線を追加すればスピードリミッター解除も可能と、至れり尽くせりのシステムなのである。
その他の車種用では、今後さらにサスペンションとシャシーチューニングに力を入れていく姿勢を強力にアピール。2021年にリニューアルを果たした車高調のハイパーマックスSには、シルビア系など一部車種用にピロアッパーマウントタイプを用意。
カスタム&ドレスアップベースとしても人気のアルファード/ヴェルファイアには、新たなコラボ商品としてヤマハ製のパフォーマンスダンパーとアイシン製のドアスタビライザーを展示。どちらもハイパーマックスSとのマッチングを図った専用セッティングで、”走り心地”のさらなる向上効果を発揮する。
新型コロナ対策で導線を広めに確保したブースレイアウトながら、新作、近日リリース予定のものを中心としたパーツ展開はどれも興味深いもので、まさに”HKS POWER”を感じさせてくれた。
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス TEL:0544-29-1235
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