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日産の最高峰マシンにマツダの究極エンジンを搭載!?
フォーミュラDジャパン2022シリーズに途中参戦予定
世界が注目するカスタムビルダー“リバティーウォーク”が、フォーミュラDジャパン用の新戦力を東京オートサロン2022で発表した。それが、4ローターエンジン仕様のR35GT-Rである。
エクステリアは2020年に発表したLBシルエットワークスGTキットでフル武装。カラーリングは、リバティーウォークが開催してきたプラモデルコンテスト『俺のリバティーウォーク』で総合1位に輝いた作品を採用する。これは、2021年のフォーミュラDジャパンシリーズに投入されたS15シルビア(4ローターターボ仕様)と同一のものだ。
「“GT-R×4ローター”の組み合わせは、昨年からのコンセプトを発展させたもの。もっと走りやすいベース車両にした方が…なんて言われましたけど、俺たちは勝つためじゃなくて、みんなに感動を与えるためにやってるんでね。2022シーズンの中盤から投入する予定ですよ!」とは、リバティーウォークの加藤代表。
エンジンに関するカスタムやファブリケーションは、競技用4ローターマシンの実績が豊富な兵庫県の“TCPマジック”が担当。現在はエンジン搭載位置が決定した段階で、想定しているパワースペックはS15シルビアに近いブリッジポート+ギャレットG35-1050タービン仕様となる。ハルテックのR5ECUにて制御を行ない、ハイレスポンスな1000psオーバーを狙っていくそうだ。
TCPマジックの川戸代表は「パーツは揃っているので、ここから完成までは早いと思います。昨シーズンはシルビアに4ローターということで、純正とは逆になる排気レイアウトが災いして、様々なメカニカルトラブルに悩まされたました。GT-Rもそれなりにトラブルは発生すると思いますが、去年のノウハウがあるので何とかなると思います」と語る。
駆動系はホリンジャーの6速シーケンシャルドグからワンオフプロペラシャフトを経て、クイックチェンジに繋がるFRレイアウトを予定。そのため、室内のセンタートンネルはミッションを収めるためにバッサリと切開されている。ロールケージはフォーミュラDジャパンのレギュレーションに合致するよう製作。ダッシュボードはカーボン製に置き換えられている。
ホイールはグラムライツ57DRで、タイヤにはファイベックスタイヤのゲラン(285/40-19)を装着。一方の足回りは、フロントに深い切れ角を実現するアップライト一体型のアームキットを投入し、リヤも調整式のワンオフ品をセットする。車高調はSTサスペンション製だ。
究極のドリフトパフォーマンスマシンを目指して開発が進む、日産とマツダの混血チューンド。サーキットに降り立つ日が待ち遠しいかぎりだ。
TEXT:山本 大介(Daisuke YAMAMOTO)/PHOTO:小竹 充(Mitsuru KOTAKE)
●取材協力:リバティーウォーク TEL:0561-51-0001
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リバティーウォーク
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