「現行コペンはCVTモデルも面白い!」出力特性に合わせたミッション制御で快感マシンに激変

サーキット走行も楽しめる!

パワーバンドを維持する走りはCVTならでは

CVT車の比率が高い現行型コペン(LA400K/LA400A)。そのため、“ハーフウェイ”では2ペダルモデルの解析も積極的展開し、全てのコペンユーザーが快適に走りを楽しめる環境を整えている。そのサンプルとして、今回セントラルサーキットに持ち込まれたのは、エンジン内部の強化メニューとECUのセットアップが行われたコペンローブだ。

「KF型エンジンは、LA400系コペンに搭載されている世代までCVTの制御がエンジンと同じECUで行われているんです。アクセル開度や車速、トルクといった様々なパラメータと組み合わさった協調制御ですね。そのため、CVT自体を調整するのではなく、エンジンの出力特性を変更していく必要があるんです」とは、ハーフウェイ林さん。

この車両はオリジナルの鍛造ピストンや強化コンロッドを投入して、排気量を変えずにエンジン内部を強化。ECUセッティングを煮詰めることで約20psのエクストラパワーを獲得しつつ、CVTの変速タイミングも最適化済みだ。

吸気系にはオリジナルのインテークキットを投入。構成は、タービンアウトレットホース、スロットルインレットホース、インタークーラーアウトレットホース、サクションホース、インテークパイプの5点だ。ホース類は5層シリコン+4層メッシュの高耐圧仕様で、インテークパイプには純チタンを採用。耐久性アップはもちろん、大幅な軽量化も可能になる。

足回りは、ハーフウェイ渾身のオリジナル車高調“キャットウォーク・タイプR”をセット。スプリングレートは前後4kg/mmだ。ピストンスピードが遅い領域から減衰力がしっかりと立ち上がり、ハイスピード域では減衰力が必要以上に高くならないようにセッティングされている。

ホイールはボルクレーシングCE28(FR5.5J+45)、タイヤはハイグリップラジアルの代名詞であるポテンザRE-71RS(165/55−15)をセット。ブレーキはキャリパーもローターもノーマルのままだ。

シンプルにまとめられたインテリアは、スポーツ走行を楽しむためのストイックさの表れ。コラムカバー上にブースト計をセットし、CVTセレクターの横にCVTフルードの温度計を追加。CVTの耐久性を大きく左右するポイントは、言わずもがなフルードの温度管理だ。サーキット走行を行なう場合、CVT温度計は必須と考えた方が良いだろう。

スポーツドライビング時に重要な、左足(軸足)の“踏ん張り”をより効かせるためのフットレストも必ず装備しておきたいアイテムの一つ。Dスポーツの製品はポジションの自由度も高く、姿勢の安定にも寄与するためお勧めとのこと。

乗員保護と同時に、オープンボディの剛性を補うためのロールケージはDスポーツ製の6点式だ。もちろんアクティブトップの開閉も問題なく行える。

このチューンドをセントラルサーキットで走らせた井入宏之選手は「足回りのバランスが良くて、コーナリングのスタビリティも高い。何より驚いたのは、やっぱりCVTセッティングの良さ。エンジン特性の一番美味しいゾーン(6100rpm前後)を常にキープしてくれるから、とにかく楽しい。これなら、もっと大きいタービンをセットしてパワーを上げても良さそうだね」と評価。

CVTだからこそのシームレスな加速も相まって、クルージングのみならずあらゆるステージで速さを体感できるコペン。実用性まで含めて、軽自動車チューンドとしてはひとつの理想形と言えるだろう。

●取材協力:ハーフウェイ 兵庫県神戸市西区見津が丘4-9-6 TEL:078-998-2223

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ハーフウェイ
http://www.halfway.co.jp

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