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335幅の極太タイヤをキャンバーを付けず履きこなす!
TD06-25Gタービンを回して500馬力オーバーを獲得
10代目のFRスカイラインが大集結した“R34スカイライン祭り”。昨今ではどのグレードも中古車相場が右肩上がりの状況にあるが、当日集まったオーナーは意外にも若者が多いことに驚かされた。今回紹介するER34も、若きチューニングフリークの愛機。現在28歳のオーナーが、18歳の時に購入してほぼフルノーマルから仕上げたチューンドだ。
エンジン本体はECR33のRB25DETをベースに、RB26クランクや東名プロカムを投入。組み合わせるタービンはトラストのTD06-25Gで、F-CON Vプロによる綿密なマネージメントによって500psオーバーの出力を発生させている。吸気系もインフィニティ90φスロットル&トラストサージタンクで大容量化済みだ。
「チューニングを進めていったら、見た目の迫力も欲しくなって」とはオーナー。フロントにはニスモZ-tuneタイプ、リヤにはクロスファクトリーの60mmワイドを組み合わせ、GT-Rを凌駕する迫力を獲得。
ブレーキは前後ともにZ33純正ブレンボ、車高調はラルグスの別タンク式に326パワーのスプリング(F32kg/mm R18kg/mm)を組み合わせたものをセットしている。
ホイールはボルクレーシングのTE37 SAGA(F10.5+15×18 R12J+22×18)。リヤのタイヤサイズはランボルギーニ ・ムルシエラゴと同様の“335/30−18”。極太サイズながら、ネガティブキャンバーを抑えて履きこなすスタイルは迫力満点だ。
一方の室内はストリート然とした仕上がりだ。センターのメーターフードやドアの内張りは、エンジンカバーと同様のダークグリーンに変更。イエロー×ブラックをベースに、ダークグリーンを差し色として加えることでオリジナリティを演出している。シートはドライバーズ側がコブラのフルバケで、ナビ側がスパルコのセミバケ。追加メーターはデフィで統一している。
今後はZ33の6速MTスワップメニューが控えており、すでにミッション本体は調達済みとのこと。あくまでもリアルチューンドとして、継続的に戦闘力アップが図られていくというわけだ。
PHOTO:平野陽(Akio HIRANO)
取材イベント:2022第12回R34スカイライン祭り