目次
エンジンはまさかの2JZ-GTE仕様!?
2006年当時のカラーリングを再現!
群雄割拠のD1グランプリで頂点を奪取するべく、2004年シーズンから実戦投入(第2戦)されたBLITZワークスのER34。R34スカイラインの中古車相場を引き上げたほどの存在なのだが、そんな名ドリ車が、富士スピードウェイで開催された“34祭り(2022年3月6日)”に登場した。
「2010年の第6戦エビスで大クラッシュして現役を引退した車両です。当時、サポートメカニックしていた繋がりで引き取らせてもらって、自分用のエンジョイドリ車として復活させたんです」とは、現オーナーである“シャフトオートサービス”の澁谷代表。
競技車時代はRB25ベースのフルチューンユニットを搭載していたが、クラッシュ後にそのエンジンは降ろされ、スペアパーツにまわることに。そのため、澁谷代表の手元に来た時点ではエンジン無しの状態だったそう。通常なら再びRBを…という流れになるのだが、澁谷代表は違った。耐久性がすこぶる高く、ローコストでパワーを絞り出せる2JZ-GTEへのスワップを決意したのだ。
換装された2JZ-GTEは完全ノーマル状態で、そこにブリッツのK5-660Rタービンをセットアップ。このタービンはブリッツ号で使用されていたモデルと同型で、ポン付けながら600馬力オーバーという強烈な最高出力を誇る。
ボディは無駄なパネル類をカットしながら、プレート補強やスポット増し、フル溶接ロールケージ等、レーシングカーさながらの剛性アップ術を敢行。室内は鮮やかなキャンディブルーでペイントされ、非常に美しい仕上がりだ。ミッションはスープラ純正のゲトラグ6速、サイドブレーキの油圧化も敢行されている。
ホイールは往年のブリッツ テクノスピードZ2(F9.5J+15×18 R10.5J+22×18)。ブレーキはフロントがブレンボF50で、リヤは純正キャリパーを2個組み合わせたツインキャリパー仕様となる。
エアロパーツはURASのD1スペック2で統一。フェンダーもURAS製で、フロントが片側20mm、リヤが片側40mmというワイド設定だ。なお、澁谷代表が復活させた当初はガンメタにオールペンされた状態だったが、今回のイベントに合わせてD1GP2006年仕様へとチェンジしたそう。
エンジョイドリフトスペックとして新しい“車生”を送る伝説のスーパーチューンド。きっとクルマも喜んでいることだろう。
PHOTO:平野陽(Akio HIRANO)
取材イベント:2022第12回R34スカイライン祭り
●取材協力:シャフトオートサービス 東京都八王子市鑓水2129-1 TEL:042-677-3915
【関連リンク】
シャフトオートサービス
https://shaft-autoservice.co.jp/